西暦2023年如月蝶人加藤風月狂歌三昧
ある晴れた日に 第711回
です・ますの語尾明瞭の女子アナだけど意味内容は分明ならず
この節の巷ではやる自動車はトヨタにあらずテスラの電気車
ひと練りも余さずひり出し歯を磨きしかるのちにゴミ箱に捨つ
流れ去る歳月にカレンダー千切れ飛び「ギター侍」どうしているか
米帝にコテンパンにやられてからこの国人の猫背直らず
オオキ家で日の丸の旗を掲げてた調べてみたら天皇誕生日
考えてみればおらっちだって何も無い生涯無一物とはよう言うた
長引けばウクライナに不利だろう絶対人口で劣るがゆえに
ハクビシン、タイワンリスは殺してもタヌキは助ける市役所職員
ものすごく小さな月が頭の上に3つも出ていた
立春や大竹展の遠さかな
日を追うて建ちゆくを見れば愉快なり赤の他人の家にはあれど
またですかと消してしまう「巨樹特集」木さんほんとにごめんなさいね
イソップのカエルのごとく膨らみて巨大なウシと張り合える君
この星のことなら安心し給え君が死んでも健在だから
「おべんとうをたべよう。みんなでたべよう。ぼくとケンちゃんとおかあさんとおべんとうをたべよう」
俵万智も穂村弘も水原紫苑も選者にいない朝日歌壇
毎日のように群がり起こる事件だが死と向きあう君には関係が無い
公平君が奥上林で見たと言う総毛立つほどの星空を見たい
楽しみがまた増えました「男・女・その他のどれかに○をしてください」
ヘルベルト・ブロムシュテットが立派なのは顔と名前で音楽ではない
大木家の日の丸を見て考えるはて今日は何の旗日だったか
殺してもまた殺されてウクライナ殺して殺して殺される日々
「社会的微笑」なぞ捨て去って「乳児的微笑」を取り戻そうよ
1楽章終りて後にブラボーと叫ぶ勇気のない日本人
ゆりかごに安らぐ君を墓場まで優しく導くマイナカード
「神ともにいまして」の歌に送られて三宅義子姉青空に帰る
貧乳は頻尿と発音が似ているなと金魚売りが教えてくれた 蝶人