When You're Strange: Songs From the Motion Picture / The Doors (2010)
2010年に公開されたドアーズ(The Doors)のドキュメンタリー映画「When You're Strange」のサントラCD。DVDは持っているのだが、ついついサントラも購入してしまった。ドアーズの音源に関してはココで触れたように、グループ存続時に発表されたオリジナルに加えて、手を変え品を変え、ありとあらゆる編集盤、未発表音源が発表され、挙句の果てには最近になって40周年記念と称して、今さら「これが本当の音でした」なんていう、後出しジャンケンみたいなものまで発表された(文句言いつつ買っちゃってますが…・涙)。自分は今でもドアーズ史上最高のコンピレーション盤は、死後間もない1972年に発表された「Weird Scene Inside The Gold Mine」だと思っているが(CDで出たので買い直そうかな…)、なんだかんだ言ってレコード会社の思惑通り、こういう色んな企画物をいつも買わされている。だから最近はドアーズに限らず、新品ではなく、期を見て中古を後から買う事が多くなった。
映画のナレーションを担当しているのは、最近クラシック・ロックの大御所とつるんで、オイシイところをかっさらっているジョニー・デップ(Johnny Depp)。このサントラにも曲間に彼のナレーション、あるいはジム(Jim Morrison)の詞の朗読が挿入されている。キース・リチャーズ(Keith Richrads)の自伝「Life」の朗読も彼だったが、低い落ち着いた声で聴きやすいし、ネーム・ヴァリューもあるから、ピッタリなんだろうなァ。ドアーズの音源としてはオリジナル・ヴァージョンに加え、以後の出入り禁止をくらった「エド・サリバン・ショー」出演時、個人的に最高のクオリティだったと思う「デニッシュTV」のスタジオ・パフォーマンス、1970年のニューヨークでのライヴ、などが収録されている。ちなみにここに収録されている、ギリシャ神話の影響を受け母子相姦を題材にした名曲「The End」は長尺のまま。編集盤としては選曲も(細かい好みを言うとキリがないが)過不足なく、的を射ているが、何も目新しい所がないので、なんで買った?と言われると言葉は無い。でも昔、自分でよく作った独自編集のカセットテープを聴いているような感じでなら楽しめる。
映画のDVDの記事はこちら
amazonで購入(¥540)
- CD (2010/4/27)
- Disc: 1
- Format: CD, Soundtrack, Import
- Label: Rhino / Wea