ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

大露路 @東京・新橋

2015年05月07日 | 東京都

今回、宿のある神楽坂で向かった店が「伊勢藤(いせとう)」(写真下左・創業昭和12年・1937)。ビールさえ無い日本酒だけの酒場。でも店前まで行くと…無情の臨時休業(涙)。一度呑んでみたかった酒場だっただけに残念。入りたかったなァ。東京滞在中にはもう行けそうにない。仕方なく、坂を下りて「東京物理学校校舎(現・東京理科大学近代科学資料館)」の建物を観察しつつ、飯田橋駅から地下鉄に乗って新橋へ移動。まだ明るい時間だが、すでに新橋駅近辺は数多ある酒場に繰り出す(だろう)人で溢れていた。目指したのは、以前に2度程入ろうと試みたが、いつも満員で入れなかった大衆酒場「大露路」(創業昭和51年・1976)。

暖簾をくぐってみると…すでにほぼ満員の盛況。まだ会社は終わっていない時間ながら、ネクタイをした人達も大勢盛り上がっている(直帰?笑)。でも一人なら何とか入れたので、先客に詰めてもらい相席で着席する事が出来た。小さな店で席数も多くなく、隣の席との空間もかなり狭いので、あまりくつろぐ事は出来ないが、自分の他にも1人で呑みに来ている客がちらほら。さっそくハイボールと名物の「ハムフライ」を注文。お姉さんから、1人だときっと量が多いので、他の品と相盛りにすることも出来るという素敵なアドバイスをもらい、ポテトサラダと相盛りにしてもらう。

そうこうしている間にも次から次へと客が店を覗く。タイミングが良ければ相席で入れるが、そうでないと…残念。相変わらずの人気なのだった。びっくりしたのはこんな狭小の店を予約している人がいること。する方もする方だが、受ける方も受ける方だ(18時までの時間限定だとの事)。なんだかどこへ行っても予約、予約で嫌んなっちゃうねェ。店も大変だろう。

ハイボールと付き出しのもやしで喉を潤していると、ハムフライ登場。なるほど半分でもしっかりした量だ。分厚く切ったハムに衣をつけて揚げてある。質の高いハムという訳ではないが、ハイボールにはピッタリ。ウメーッ。ポテサラは自分好みのゆるくトロっとしたタイプ。さっそく一杯が空になったので、これも名物の「トマトハイ」を追加。文字通りトマトジュースで割ってある酎ハイ。これを頼んでいる人もかなり多い。おいしくいただいた。両脇に客が座り、さらに狭くなってきたので、さっと席を立って勘定をしてもらうと…夏目漱石でお釣りがきた。ステキだ。(勘定は¥900)

 ↓ 無念の臨時休業。神楽坂の石畳の路地に雰囲気のある酒場「伊勢藤」。 右は「東京物理学校校舎(現・東京理科大学近代科学資料館)」(明治39年・1906建築・復元)。

 

大衆酒場 大露路 (おおろじ)

東京都港区新橋3-10-6

( 新橋 居酒屋 酒場 大露地 伊勢藤 いせとう ハムカツ ハムフライ トマトハイ )

 

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