岐阜市にあるドイツ菓子の「エイトリイ」。ドイツ菓子という括りにあまり詳しくはないが、ずっと気になっていたので行ってみた。ちょっと調べると創業は昭和26年(1951)という古いお店なのだそうだ。オーナーはヨーロッパで腕を磨いたのだとか。店の隣の駐車場に車を停め店内へ。店の表向きはとても地味で、自然と「ドイツ=質実剛健」なんていう勝手な方程式が頭に浮かぶ…。店内では飲食も出来るようでメニューが載った大きなテーブルがあった。どういったものがドイツ菓子かという判断も出来ないし、どれほど店がドイツに拘っているかは知らないが、ガラスショーケースの中には通常目にするようなケーキの他、ティラミスもマカロンも置いてあり、思ったよりも普通の洋菓子といった品揃え。迷った挙句、焼き菓子を中心に色々籠に入れて勘定をしてもらい、持ち帰った。
自分が買って帰った焼き菓子が果たしてドイツ菓子なのかどうかは別として、どれも華美な装飾のない一見地味なものばかり。ただし後で調べると、ほとんどフランス菓子の範疇にあるものばかりだった…(苦笑・「ドイツ菓子セット」なんてあるといいのにナ…)。外がしっかりと硬めのフィナンシャは甘さ控えめで旨い。嫁の好物、ガレットブルドンヌはザクザクとした「プレリュード」のものと違って肌理が細かいもの。ラズベリージャムが塗られたヒンベルンは酸味と甘味がちょうどいい感じ。レモンサブレは思ったよりも柔らかい食感で爽やかな酸味が旨い。エンガーディナー・ヌストルテは中のヌガーの部分も旨いが皮が秀逸だった。これを食べたときに飲んでいたのが、頂き物のスタバのハウスブレンドをペーパードリップしたもの。これの苦味が強すぎて相性は良くなかったが(淹れ方がダメ?)、なかなか美味しいおやつタイムだった。(勘定は¥1,000程)
※ 残念ながら2017年5月閉店されました。
※ 閉店していましたが再開されました(2022年現在)
↓ いわゆる近代建築ではないが、いかにも昭和らしい美江寺町の「岐阜蚕糸会館」(昭和36年・1961・建造)。このあたりの年代の建物も存続は風前の灯だろう(実際に新市役所の候補地だとか)。
ドイツ菓子 エイトリイ
岐阜県岐阜市桜通3-7
( 岐阜 岐阜市 ぎふ ドイツ菓子 ドイツ ドイツ風菓子 エイトリィ フランス菓子 イタリア菓子 焼き菓子 さんし会館 閉店 )