ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

山田農場たまご @岐阜県関市

2016年02月26日 | 岐阜県(中濃)

関市近隣にあるいくつかの意欲的な飲食店で、こちら「山田農場たまご」で飼育された鶏から採れた卵を使った料理や菓子を幾度となく食べていて名前は知っていたが、実際に生卵を買いに行ってみた。場所は関市のショッピングモール「マーゴ」の近く。創業は昭和36年(1961)だそうだ。高速道路の高架脇の田んぼの中に鶏舎が並んでいる。鶏舎に近づくと、建物の横に生卵の自動販売機が見え、ちょうど購入したらしき客の車が出て行くところだった。車を停め、せっかくだからと建物の中に入っていくと、業務用に卸しているだろう大量の卵の他に、小売り用の様々なパックが置いてあった。奥から出てきた若主人に少しだけ話を聞いて、その中から「朝どり」の卵を1パック購入する。今の時期(購入時は「寒の入り」頃)に自然換気の鶏舎で生まれる卵は「寒たまご」といい、厳寒の中、鶏が体を維持するために、餌を沢山食べ、普段より殻の丈夫な中身のしっかりした卵を産むのだそうだ。こちらの鶏舎は、飼料はもちろん天然素材のみの配合、鶏舎も単列開放式で、鶏舎間のスペースは全国でも数少ない程広くとってあり、収容羽数も通常の半分位だとか(農場パンフより)。期待が膨らむ。

家に持ち帰り、まず卵を割ってみる。普通と比べてかなり硬い茶色の殻を割ると濃い色の黄身があらわれた。テレビなんかで見たように箸でつまんでみる。しっかりとした黄身は弾力が強く、もちろんつぶれてしまうこともない。さっそくご飯の上にのせて混ぜずに潰し、醤油をたらして食べてみた。濃厚とまで言っていいかは分からないが、しっかりとした味が口に広がる。鼻に抜ける時の香りがいい。自分は卵が好きだし、普段も嫁が選んだいい卵(最安値では無いの意)を食べているはずなので、特に臭みとかを気にしたことが無いが、娘に言わせるとダメなやつはダメなのだそうだ。これなら生卵嫌いな息子も食べるのかな、ひょっとして。残念ながらブラインドで味を見分けるような舌は持ち合わせていないが、こういうこだわりを持って作られた食べ物を口に出来るのは本当に幸せなことだ。普段、卵は無意識に使ってしまっているが、これはちょっと意識して色んな料理に使ってみよう。

後日、関市内のある飲食店で、たまたまこちらの卵を使った料理を食べていたら、食べ終わった頃にこちらの農場の若主人が入ってきた。「旨かったですよ」(←と心の中で)。(勘定は¥310/パック)

山田農場たまご

岐阜県関市倉知1900

( 岐阜 ぎふ 関 せき 関市 倉知 やまだ農場 山田農場 朝どり 朝採り たまご 玉子 寒卵 寒たまご 寒の内 白神 二代目白神 あうん キッチングラート アベイユエス )

コメント
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