Canned Funk / Joe Farrell (1975)
中古CD店のジャズ棚でジャケ買いしてしまったジョー・ファレル(Joe Farrell)の「Canned Funk」。タイトルが「ファンクの缶詰」で、発売が70年代、それに何で?というこのグロいジャケットだもの、買っちゃうよ、思わず(笑)。アメリカ白人サックス奏者のジョー・ファレルに関しての知識はゼロ。全く「無」の状態。白人だというのも帰って調べから初めて知ったほど(おっと、前作までハービー・ハンコックと一緒に演っていたようだ)。のっけからグッと腰を落としたファンクで、時代もあって70年代刑事ドラマ(アメリカでも日本でも)っぽいサウンドが満載。これはイケそうだ。
犯人の足取りを追跡中(笑)と言わんばかりのサウンドで始まり、2曲目は手掛かりをつかんだゾってな具合にノリに乗った感じに明るく展開するも、3曲目は事態が急転直下とばかりにシリアスに始まり、不穏な雰囲気で進む。そして4曲目でとうとう事件解決!と落ち着いたメロディーが流れて締め。まるでその後に「つづく」とテロップが出そうなくらいの案配。ファンキーなカッティングのリズム・ギターと、明るいギターソロ、腰を落としたベース・ラインと緻密なドラムのリズム。それにメインのソウルフルなサックスが絡んで、あの時代ならではの音を作り出している。掘り出し物だった(←有名な作品だったらゴメンナサイ)。
中古店にて購入(¥324)
- CD (2011/2/8)
- Disc : 1
- Format: Import
- Label : Wounded Bird Records