The Beavis and Butt-Head Experience (1993)
時はオルタナティヴ全盛期。どこが面白いのかさっぱり分からないMTVのアニメ「Beavis and Butt-Head」は別として、このアルバムに収録されているアーティストは当時の時代を飾ったハード&へヴィな面子ばかり。自分はレッチリ(Red Hot Chili Peppers)のファンだっただが、このアルバムの続編に入っていたアルバム未収録曲を目当てに買い、初めてしっかりこのアニメを見たと思う。全然面白くなかった。いま改めて見ても全く面白くない。なぜアメリカでこれが流行ったのか全然分からないのだが(シンプソンズも…)、それがアメリカのユースの文化ってもんだろう。
この編集盤はアニメのセリフが挟まれるので鬱陶しいが、それを無視すれば収録されている曲は粒揃い。当時音楽界ではグランジの周辺が最高潮で、へヴィ・メタル、ハード・ロックとグランジの垣根が低いというのがやっと一般にも認識された頃だったと記憶する。むしろ、このアニメに出てくるような少年たちが、ジャンルにこだわらず(深く考えず)好きだった音楽が、グランジやハードロックだったと言った方が的を射ているのかもしれない。このコンピも一様に歪んだギターのハードなリフが中心にある曲が多い。ニルヴァーナ(Nirvana)のカート・コバーン(Kurt Cobain)の自殺(1994年)をきっかけとしたかは知らないが、急速にその熱が分散してしまった(かのように見えた)という時期でもあった。当時はこういうサントラなどに各アーティストがオリジナル・アルバム未収録曲を提供することが多かったので外せないことが多かった。
01 I Hate Myself And Want To Die - Nirvana
02 Looking Down The Barrel Of A Gun - Anthrax
03 Come To Butt-head -Beavis and Butt-head
04 99 Ways To Die - Megadeth
05 Bounce - Run–D.M.C.
06 Deuces Are Wild - Aerosmith
07 I Am Hell - White Zombie
08 Poetry And Prose - Primus
09 Monsta Mack - Sir Mix-a-Lot
10 Search And Destroy - Red Hot Chili Peppers
11 Mental *@%#! - Jackyl
12 I Got You Babe - Cher with Beavis and Butt-head
13 Come To Butt-head (Reprise) - Beavis and Butt-head featuring Positive K
ブックオフにて購入(¥108)
- CD (1996/3/19)
- Format: Import
- Label : Geffen