ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

すず野 @岐阜県岐阜市

2016年10月07日 | 岐阜県(岐阜)

かつては「御鮨街道」と呼ばれたという風情ある通り沿いに建つ、町屋を改造した蕎麦屋「そば切り・すず野」。こちらを初めて訪れたのはまだ開店して間もない頃(5~6年前か)。知り合いの料理人に教えてもらってすぐに訪れた。その後も何度か暖簾をくぐったが、毎回ちょっとづつ引っ掛かる事があって最近は足が遠のいていた。少し前に久しぶりに訪れた際には、開店時間に店の外に用意されていた椅子に座って待っていても、全然暖簾がかからないのでおかしいなァと思っていたら、随分経ってから気付いた主人が出てきて「今日は貸し切りなので」と言われて退却(案内くらい出しておいて欲しいものだ…)。なので実際に食べるのは何年か振り。

漆喰のコテ絵がある入口から黄色い暖簾をくぐって三和土(たたき)へ。給仕に1人であることを告げると三和土にあるテーブル席に案内された。この席は以前の訪問時もあまり印象の良くない席。いわば玄関口にテーブルがあるようなもんだから、入ってくる客と始終目が合うし、居間中心で動く給仕の女性の目がなかなか行き届かない。全部が土間のテーブル席の店だったら気にならないんだけれど。シンプルに「ざる蕎麦」を注文。こちらは以前からつゆは濃いめと薄めが選べるので「濃いめ」で注文。以前は穴子丼とのセットがあったはずが、今は止めてしまったようだ。

思った通り、次々と入ってくる客の視線(そのままそこで立って待つ客も)に晒されながら、まずお通し(蕗の煮物)をいただく。これはいい。でもちょっと落ち着かない。しばらくして蕎麦が運ばれた。ざるの上に盛られた蕎麦は細い切りで艶がある。正直言うと以前の蕎麦がどうだったか、もうあまり覚えていないが、手繰った時ののど越し良く、つゆとの相性も良く、量もしっかりあって(150gだっけ?)、旨い蕎麦だった。つゆはケチらず徳利にも入って量があるので、とろみの強い蕎麦湯も充分に楽しむことが出来た。これなら次は嫁を連れてこよう。でも席は座敷で。(勘定は¥900)

 

 


 

↓ 店の向かいにある古そうな建物(建築詳細不明)。見た感じ、造りからいくと理髪店だったのだろうか。ポップな色で塗られた木製の窓枠と引戸が残っているのがいい感じ。

↓ 同じ白木町にある「旧・松喜仏壇店」(明治44年・1911・建造のち増改築)。2階窓は出格子になっていて、隣家からの目隠しになる袖壁が出ている。※登録有形文化財

 

 


 

そば切り すず野

岐阜県岐阜市白木町41

 

( 岐阜 ぎふ すずの 蕎麦 そば 蕎麦切り そばきり 和食料理 御鮨街道 おすし街道 鮎なれ鮨 鮎熟れ鮨 近代建築 国登録有形文化財 )

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする