柳ヶ瀬商店街のアーケードの下にあるタイ料理の店「ポーヤイ」へ。訪れたのは夜。洒落た店なので昼間にここを通るとカップルや女性客が多く、とてもオッサン1人では耐えられる状況じゃないのだが、ある晩に店の前を通ったら遅めの時間とあってか客が居なかったので入ってみた。店頭にはタイ料理の食材や調味料などが売られている。女性給仕に壁際の席に案内されるがテーブルとの間が狭すぎてちょっと居心地が悪い。空いてるんだけどな…。お腹いっぱいにするつもりは無かったのでまず「シンハー」(瓶ビール)を注文(いつも思うが、輸入とはいえシンハ―くらい有名な銘柄でも相変わらずどこで呑んでも値段が高い…)。メニューを眺めるが1人では頼みづらいサイズと値段の料理ばかり。これもタイ料理ではよくあることだが、取り分けを前提としているのか麺類以外は1人ではなかなか注文しづらいのが難点。あれも食べたいこれも食べたい、でも…という訳でやっと選んだのは「クンパットウンセン(海老と春雨炒め)」。調理はあちらの国の人らしい男性が担当。
もう閉店時間に近いからだろう緩い空気の中でしばらく料理を待つ。今なぜか世間ではパクチーが大流行しているが、自分のタイ料理歴は意外と長く、最初は30年程前に豪シドニーに住んでいた兄のアパートメントに居候した頃に食べたのが初めてだったと思う。まだその頃には日本にタイ料理店は多くなく、調味料も素材も一般にはあまり出回っていなかったので当時初体験の味ばかりだったが、異国情緒あふれるその味がとても気に入って、調味料を買って帰ったり、パクチーの種を持ち帰って自宅の庭で栽培したりした。なんて感慨に浸っていると料理が運ばれた。さっそく細い春雨を手繰ってみる。最初は甘く感じるがじんわりと辛さがやってきてくる。正直、”海老”を謳っている割には海老自体が貧弱だが、色々な野菜類が盛り沢山で好物のセロリ―やパクチーが効いていて旨い。テーブルの上に調味料が4種類のっているが、名前も記してなく説明もしていないのはちょっと不親切(自分だけ知らないのか…)。ナンプラーだけ少し足したりして頂いた。もう店が終わりそうな感じなのでこれで退散(店を出ると商店街自体のアーケード照明も真っ暗…)。本当はタイ料理でしっかり呑みたいんだけどなァ。(勘定は¥1,500程)
この後の記事はこちら
タイごはん ポーヤイ
岐阜県岐阜市徹明通1-26
( 岐阜 ぎふ 徹明町 柳ヶ瀬商店街 タイ料理 THAI )