Led Zeppelin Ⅲ ( Deluxe Edition ) / Led Zeppelin (2014)
レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)のサードアルバム「Ⅲ」のデラックス・エディション2枚組。既に音は所有していたが、音源だけでなくフィジカルな形で持っていたいというアナクロ世代なので結局購入。この中に収録されている未発表インストゥルメンタル曲「Jenning Farm Blues」の為に買ったと言っても過言ではないくらい。オリジナル・アルバムでは「Bron-Yr-Aur Stomp」という曲で、アコースティックで演奏されているが、このエレクトリック・ヴァージョンのかっこよさと言ったら。ヴォーカルも入っていないのに音だけでツェッペリンだと分かる凄さ。ツェッペリンはブートレグ(海賊盤)も沢山聴いたけれど、全未発表曲中一番好きな曲であるのはもちろんのこと、正規曲と合わせた中でも指折りに好きな曲だ。ブートでは延々と何テイクもあって未完成だったけれど、御大がオーヴァーダブして晴れてここに完成(ただ何で未発表曲が”Rough Mix”なんだ?)。このシリーズは変な別ミックスばっかりなので買わない、買わないと言いつつ、未発表ライヴ入りのファースト、元々未発表曲で構成された「Coda」はすでに購入。
オリジナル・アルバムは2枚続いたハード・ブルーズ路線からちょっと趣きが変わり、アコースティック・スタイルの曲も多かったので発表当時はやはり賛否両論だったそうだ。でも自分はそんな評を知っていたにも拘らず、ずっと好きなアルバム。言うほどアコースティックばかりでもないし。むしろツェッペリンというバンドの本質はここにあったのではないかと感じるバラエティに富んだ構成。バッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)がフェイヴァリットだったという当時の彼らが、自らのルーツはブルーズだけではないと様々なスタイルを表現している。コンパニオン・ディスクの方は上記の曲と9「Key to the Highway-Trouble in Mind (Rough Mix)」が未発表曲。「Keys to~」の方は発表されていなかったのが納得出来るようなお戯れという感じ。他の別ミックスはやっぱり聴いていても自分は大して面白いと思えないのでツェッペリンの物なら何でも歓迎!という人にしかお勧め出来ない。「Coda」の方に入っちゃっているがシングル・レコード(写真下)でも持っている「移民の歌(The Immigrant Song)」のB面曲「Hey,Hey, What Can I Do」はやはりここに入れて欲しい気がするナ…。
オークションにて購入(¥1,143)
- CD (2014/6/24)
- Disc : 2
- Format : CD, Import
- Label : Atlantic