大垣市の駅前通りを南下する。この日は平日だったので、以前から入ってみようと思っていた麺類洋食の古い食堂「ひさご」まで行ってみると、屋号は変わっていないものの、知らないうちに真新しい店に改装されてしまっていて呆然。一応中を覗いてみるものの、若者が集うような雰囲気に変わっていて、地元らしき人も「えー!これがひさご?」っと驚いている様子。しかも満員だったので断念。少し離れた創業昭和9年(1934)の「盛田屋」に行先を変更した。風情ある店先の暖簾をくぐって店の中へ。テーブル席が並んでいて、奥には渋い小上がり席も。品書きを眺めとセット物が多く、酒肴もいくつか用意してある。豪華な「おかめ定食」も気になったが、店に入ったのが遅い時間だったし、外が寒かったので、さっと口に入れて暖まろうと「たぬきそば」を注文した。
老齢なご夫婦だけでやっていらしゃるのかと思いきや、息子だろうか若いのも居て頼もしい。女将さんが賄いで食べている中華そばが殊のほか旨そうだ(笑)。ここにも岐阜市の製麺屋「桔梗屋」のカレンダーがあったが、”手打”としている店なので粉の仕入れだろうか。しばらくして運ばれた「たぬきうどん」は揚げ玉、刻みねぎ、赤い縁の蒲鉾(朱板)がのっていて、たぬきではあったが”揚げ”も2枚のっていた。つゆは意外にも色淡くすっきりとしたもの。せっかくの旨いつゆの風味が座った席に漂う石鹸のような匂いにかき消されて閉口したが、ささっと手繰り終わり暖まった。次は「おかめ定食」か「中華そば」でいってみよう。(勘定は¥550)
手打うどん・そば 盛田屋
岐阜県大垣市東外側町1-24
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