ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ヨジハン文庫 @岐阜県岐阜市

2018年01月26日 | 岐阜県(岐阜)

嫁と待ち合わせをしていた午後遅く、時間合わせの為に川原町方面から歩いてきて市役所付近まで南下してきた。市役所前にあった昭和6年(1931)創業の書店「栄文堂書店」が閉店し、その跡に昨年4月にオープンしたという喫茶店「ヨジハン文庫」へ。本屋の看板はそのまま残して中が新しく作り直されている。以前も店の前を通ったのだが、どういう店なのか知らないオッサンには可愛らしすぎて少し入り辛かった。この日は店の前を通るとちょうど家族連れも入っていくところだったので、つられて自分もドアを開けてみる。壁一面の本棚の中には新品の本が並んでいる。でもかなり本のセレクトを絞っているようでその数は普通の本屋ほど多くない。なんでも書店のご家族が経営している喫茶店なんだそうだ。奥に小さいテーブル席もあったが、座ったのは本棚を目の前にしたカウンター席。メニューに「おやつセット」という飲物と菓子のセットがあったのでそれをお願いした。コーヒーは「ブレンド」「深煎り」「グアテマラ」の中から「深煎り」を選択。

棚の本は自由に手に取っていいようだが、新品だし飲食途中では気が引ける。”読み終わった本はカウンターへ”と書いてあったのは何でだろう(※)。結局本の背を眺めるだけで止めにしておいた。しばらくして運ばれた「おやつセット」はコーヒーとチョコシフォンハーフ、それにメレンゲクッキーが2種。ケーキには「ラムシロップをかけていいですか?」と尋ねられていたのでお願いしておいた。シフォンには生クリームが添えられているが甘過ぎず、シロップの甘みや香りと相まってコーヒーにぴったり。クッキーもあっさりとしたものだった。後から知ったのだが、旨いコーヒーは「シェルパ・コーヒー」のNo.6だとか。もちろん言われないと分からない(苦笑)。さすがに休日は人通りも少ないが、平日は人も多いだろうし、柳ヶ瀬から少し離れたこちら側にもこういう洒落た店が出来て若い人達が歩いてくると、町の為にもいいんじゃないかな。(勘定は¥650)

※後から知ったのですが購入出来る本ではなく、店内で読むだけのようです

 


 

↓ 川原町の風情ある通りを何するでもなく歩く。

 

 


 

喫茶 ヨジハン文庫

岐阜県岐阜市神田町 1-6

 

( 岐阜 ぎふ よじはんぶんこ 喫茶 本屋 カフェ ランチ 栄文堂書店 シェルパコーヒー )

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野内 @岐阜県恵那市

2018年01月26日 | 岐阜県(東濃)

以前からずっと行きたいと思っていた恵那市の食事処「野内」。特徴的なカツ丼が有名で、岐阜県内のカツ丼”亜種”を食べ歩いている自分としては何としても伺いたい店だった。ただし場所が恵那駅や瑞浪駅からも離れていて、ついでなんてまるで無いので、今まで2度ほど機会はあったものの、時間の都合などで見送っていたのだった。この日はこの店目当てで出掛ける。万が一を恐れて家を出る前に電話で店に確認して、一杯のカツ丼の為に遠路はるばる1時間半以上も車を走らせた。峠を越え、山道を走って辿り着いた先は、周りに何もない里山といった雰囲気。店(写真下2枚)の前に車を停めたが…あれ?店が閉まっている。…何の事はない、道路を挟んだ斜め向かいに新店舗が出来て、昨年末にそちらに移転したのだった。そちらに行ってみると真新しい建物の横には広い駐車場があり、車がいっぱい。

 

店は平屋でピカピカ(当たり前)、中に入ってみるとなんとこの田舎で超満員の盛況。すごい人気。カウンター席、テーブル席、広い座敷、全て満席で待ちが出る程だった。古い店の面影は全く無く、大型液晶テレビのある町中のレストランといった感じ。給仕の女性が大勢立ち働いている。こちらの勝手な言い分だが”風情”は全く無く、正直がっかり…。あと20日早く訪問していれば…。こちら焼肉も他の定食もある店なのだが、見ている分にはほとんどが「かつ丼」を注文している様子。厨房を覗いてもかつ丼の大量生産状態のようだ。客層は自分のように他所から来た客ばかりかと思いきや、店員と親し気に呼び合う地元の人達が多く、近所に他の店も少ないため食事処として便利に利用されていいるのだろう。しっかり並ばせている訳でも待ちのリストを記入している訳でもないので入口付近はちょっとしたカオス状態。30分程待たされてやっとカウンター席のひとつに腰掛けた。もちろん注文は「かつ丼」一択。

座敷で使っている幼児用の「プピーッ」と鳴る椅子の無遠慮な音にイラつきながら(苦笑)待っていると、どんどん作られているからか、さほど待つことなく「かつ丼」が登場。濃いめの赤だしと漬物が添えられている。念願の「かつ丼」は揚がってタレをくぐらせたかつの上に半熟の目玉焼き状の玉子がのせられている。揚げられたかつは脂身多めの部位。タレは甘辛いのだが酸味は少なくサラッとしたもの。醤油ベースらしいのだが、カツの衣の油と相まって何ともいい味わい。玉子は焼かれているのか茹でられているのか分からないがタレが滲みて色付いている。途中で黄身を潰すとタレに混ざって風味が少し変わり、想像通り旨い。ご飯が少し柔らかめだったが美味しくいただいた。なるほど評判になるだけの事はある。シンプルだが他に無いかつ丼。出来れば旧店舗で食べたかったが(←まだ言ってる)、調子づいてそのうちチェーン店になったりしないだろうなァ…。HPには「㊙かつ丼に裏メニューがあるという噂が…」なんて思わせぶりな文言があるのだが…。(勘定は¥830)

この後の記事はこちら

 

お食事処 野内

岐阜県恵那市山岡町下手向439-1

 

( 岐阜 ぎふ 恵那 えな のうち カツ丼 かつ丼 かつどん 醤油かつ丼 しょうゆかつ丼 カツ丼亜種 亜種 食堂 移転 )

コメント (2)
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