ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Public Image Is Rotten : Songs From The Heart (5CD+2DVD) / Public Image Limited

2018年09月02日 | パンク・ニューウェーヴ

 

The Public Image Is Rotten : Songs From The Heart / Public Image Limited (2018)

P.I.L.(Public Image Limited)のキャリアを総括するようなボックス・セット。CD5枚、DVD2枚という凄いヴォリューム。買わずにはいられなかった。ハート型をあしらったデザインといい、似合わない優美なフォントといい、人を喰ったようなジョニー(John Lydon)のニヤリ顔が見えるよう。製本されたライナーもしっかり読み込めればいいのだが、いかんせん最近細かい文字が追いづらくなっていて…(苦笑)。CDはシングル集、レア曲集、リミックス集、未発表曲集、そしてライヴ盤、となっていて、DVDはPV集、1988年のエストニアでのフェス映像、テレビ出演映像、そして復活後のシドニーでのライヴ映像と盛り沢山な内容。通して聴いたり観たりするだけで相当の時間を要する。

1978年のピストルズ(Sex Pistols)解散後すぐに活動を始め、パンクとは全く違うアプローチでロックの歴史に名を残したPIL。歴史的にはキース・レヴィン(Keiht Revene)やジャー・ウォーブル(Jah Wobble)が抜ける前の初期作品がやはり評価が高いが、ポップなスタイルに変わった80年代の作品も、今思えばなかなかの出来。そしてまさかの2012年の復活以降まで網羅した回顧録となっている。本当はどれも爆音(特に低音を効かせて)で聴きたいが、家の中には老犬も居ることだしそうもいかない。若かりし頃はオーディオに凝っていたので、デカいスピーカーで今思えば信じられない爆音で音楽を聴いていたが、さすがに齢を重ねると自重。30年以上前の事とはいえ、ご近所さんには今更ながら心からお詫び申し上げたい(笑)。

細かいミックス違いや別テイクを検証するパワーは既に持ち合わせていないが、こうして聴いていると昔強く感じた初期(ポストパンク期)と中期(80年代ポップ期)の感触の違いが、今はさほど気にならなくなっている。それらを繋いでいるのはやはり唯一無二の声を持つジョンの個性。彼のキャラクターの前には音楽ジャンルなんてあまり意味をなさないような気がしてくる。やりたい事をやる、という感じ。もちろん活動の間にはアフリカ・バンバータ(Africa Bambaataa)やレフトフィールド(Leftfield)とのコラボもあったし、ピストルズ再結成もあったし、TVショーやCMへの出演など多岐に渡る”お戯れ”があった(笑)。でもそれも含めてやっぱりジョン・ライドン。辛辣に風刺したり、怒ったりしても、最後には目をひんむいてニヤリと笑うのだ。

amazonにて購入(¥8,211)

  • CD (2018/7/20)
  • Disc : 7
  • Format: CD, Import
  • Label : VIRGIN
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パーラー・ニワ @名古屋市中区・上前津

2018年09月02日 | 名古屋(中区)

どこをうろついていても暑い。いやもう ”熱い”…。これから毎年夏はこんな風だと思うとげんなり…。日陰に入っても全然涼しくないので涼を求めて仏壇通り近くの「パーラー・ニワ」に逃げ込んだ(訪問8月上旬)。普通の果物屋だが、隣にパーラーがあり生ジュース等がいただける。果物屋としては100年を超える老舗で現在3代目なのだとか。パーラーに入ると小さなカウンターがあり、女性主人が先客の接客中。冷房が効いているのでホッと一息。壁に様々なメニューが貼ってあるが、フルーツジュースの他にもコーヒーのモーニングサービスやフルーツサンド、それにピザ、ホットケーキ、ところてん、なんてのもあるようだ。数多いフルーツの中から選んだのは”おすすめ”とあった「すいか生ジュース」。スイカのジュースって飲んだ記憶はほとんど無い。見ていると名前は知らないが薄い皮で小さい種類のスイカを1/4くらいカットして使用。それをジューサーに入れてゆっくりと絞り出す。

グラスに入れられた「すいか生ジュース」をひと口。甘いっ。これは旨いなァ。しっかりと果肉も感じられて飲み干すのが勿体無い。ひんやり甘い味をずっと喉に感じていたい気分。するとオレンジ2切れ、メロン3切れのカット・フルーツも出された。普段家ではほんのひと口で、後は家族に譲ってしまうので久しぶりに口に入れた。果物屋だもの旨いのは当たり前だが疲れた体には効いてくるはず。最後に残しておいたひと口分のすいかジュースを飲み干して勘定してもらった。次は季節が間に合えば「かき氷」を、間に合わなければ「フルーツカット」か「フルーツサンドイッチ」を食べてみようかな。(勘定は¥400)

 


 

↓ 資金難や建物の老朽化など、長く続いたゴタゴタから2015年にやっと復活した「大須演芸場」(昭和37年・1962・建造)。現在の経営は良好なのかな?(2枚目の建物裏側の写真は裏の大木がある公園から)

 

↓ 以前は鯛焼きの店が入っていた大須2丁目の古い建物(昭和17年・1942・建造)。しばらくぶりに前を通ったら鯛焼き屋は向かいに新しく店を出していて建物は空に。綺麗に使われていると思っていたがやはり維持が難しいのかな。取り壊されないといいが…。

 

 


 

 

生ジュース&コーヒー パーラーニワ (フルーツニワ)

愛知県名古屋市上前津1-1-1

 

( 名古屋 なごや 上前津 かみまえづ 大須 おおす 果物 フルーツ フルーツジュース かき氷 ジュース モーニング 近代建築 登録地域建造物資産 )

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