The Piper At The Gates Of Dawn / Pink Floyd (1967)
昔からプログレ(プログレッシヴ・ロック)が苦手だ。とは言いながらアルバムは結構持っているし、ロック・ファンなのでひと通り聴いてきてはいる。ピンク・フロイド(Pink Floyd)だってアルバムはアナログ含めて何枚も持っているし、まだCDが出始めの頃、一番最初に買ったCDのうちの1枚は彼らの「Dark Side Of The Moon」だったと記憶する。でも正直心底のめり込んだ事は無いし、断片的に触れているだけだ。2001年に彼らのベスト盤が出て購入した時に、えらく初期、つまりシド・バレット(Syd Barrett)在籍時の曲が多く選ばれていたことに驚いた。もちろん創始者でありグループの要であったシドだが、ご存じのように精神を病んでからはグループを脱退し、ソロ活動後隠遁生活に入ってメンバーとは会っていなかった(2006年病死)。それでもデイヴィッド・ギルモア(David Gilmour)が加入したピンク・フロイドのその後の作品も彼の影響下にあったのは明白で、不思議な関係が続く。
その最初期の音楽は様々なサイケデリック・ロックの編集盤や、デイヴィッド・ボウイ(David Bowie)がカヴァーしていたので聴いてはいた。でもアルバムとしては持っていなかったので今更ながら購入。購入した盤は初期のUK盤でマスタリングは「Nimbus」とクレジットされているもの。ただし音の違いなどの知識は持ち合わせず。そのキラキラと輝くような音像はまさにサイケデリック。のちの彼らの音とは違うがとても魅力のある音だ。そのほとんどをシドが書き、彼は既にLSDの影響下にあったというが、歌に演奏にと大活躍。プロダクションも凝っていて、挿入される効果音がいかにも当時の音楽シーンのイメージ通り。どれほどの下地があったのか知らないがデビュー・アルバムでこの完成度は凄い。圧巻は07「Interstellar Overdrive」。自分にとってはピンク・フロイドのアルバムで一番好きな作品だ(ということはやっぱりプログレは苦手ということか…)。
オークションにて購入(¥400)
- CD (1990/10/25)
- Disc : 1
- Format: Import
- Label : Capitol