ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

All The Young Dudes / Mott The Hoople

2018年10月23日 | クラシック・ロック

All The Young Dudes / Mott The Hoople (1972)

ユニセックスで煌びやかな衣装に身を包んだアーティストがナショナル・チャートをも賑わした70年代前中期のグラム・ロック。その真っ只中に発売されたモット・ザ・フープル(Mott The Hoople)のアルバム。邦題は「すべての若き野郎ども」と素敵。これで5作目だったそうだが、CBSに移籍してからは初めての作品で、デイヴィッド・ボウイ(David Bowie)がプロデュースを担当。このCDは2006年にリマスターされたものでボーナス・トラックが追加されている。ボウイの作品はかなり昔から聴き続けているが、モットのアルバムはアナログでも1枚も持っていないはず(面倒なのでレコード棚は調べない)。有名な表題曲もボウイのヴァージョンの方を先に聴いたくらい。イアン・ハンター(Ian Hunter)とミック・ラルフス(Mick Ralphs)を擁し、一度解散を決めたのにも関わらずボウイに説得され、シングル曲も提供してもらって復活したアルバム作品がこれ。

やはりグラム・ロック・アンセムともなっているボウイの作曲した表題曲が白眉の出来。この曲でのイアンの歌い方や声質はボウイにとてもよく似ている。シングル・カットされた「One Of The Boys」もいい。この時期のボウイの活動意欲は凄いが、これと同時期にプロデュースしたルー・リード(Lou Reed )の「Transformer」やイギー&ストゥージズ(Iggy & The Stooges)の「Raw Power」と比較すると一番オーソドックスな音作り。「Raw Power」の音(ミックス)が独特なのは別としても音の感触がこうも違うのは何故なんだろう。グラム・ロックというとその見かけにばかり注目がいきがちだが、音的に見ると派手なエフェクター類は別として”ロックンロール・リヴァイヴァル”という側面が強い。曲調もグッと腰を落としたブギーを基調とするオールド・タイムでシンプルなコード進行の曲が多い。ボーナス・トラックにはボウイがヴォーカルをとったヴァージョンの表題曲やライヴ演奏も加えられている。もっと早く聴いておけばよかったな。

オークションにて購入(¥382)

  • CD (2006/6/2)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import, Original recording remastered
  • Label : COLUMBIA
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シキシマ @愛知県半田市

2018年10月23日 | 愛知県(三河・老舗)

愛知県半田市で黒塀の建物が並ぶ運河辺りをウロウロとした後に、腹ごしらえで寄ったのは半田市役所のすぐ南にある食堂「シキシマ」。創業は戦前で現在3代目だという歴史ある食堂。日曜だったが店の前まで来ると店内の賑やかな雰囲気が伝わってきた。中に入るとテーブル席が6つ程、小上がり席は2つ程のさして広くない空間。それに比して広い厨房の中には主人の他に老齢のお母さんを含む3~4人が立ち働いている。テーブル席のひとつに座りメニューを眺めて思案。「肉そば」や「とんかつそば」なんていうそそられる中華そばもあったが、動き回って喉が渇いていたので、盛り沢山なおかずの「ランチ」をつまみに軽く一杯やることに。快活な給仕の女性に「ビール」と「ランチ」をライス半分でお願いした。

すぐにビール大瓶(アサヒドライ)が運ばれる。小皿のフライドビーンズを付けてくれるのがうれしいじゃないか。香ばしい豆を口に入れながら冷えたビールで喉を潤す。この日は湿度がかなり高く、汗も沢山かいているので一層旨い。そして「ランチ」が到着。大きめの平皿に盛られているのは、エビフライ、とんかつ、ハンバーグ、揚げ餃子、玉子焼、赤ウインナー。これに千切りキャベツとトマトとキュウリが添えてある。ご飯は半分でも茶碗にしっかり1杯分。それに赤だしと漬物が付くというんだからスゴイ。まるでお子様ランチ。値付けも安いし最高のランチだ。このお祭り騒ぎの皿をおかずにビールを進めていくシアワセ…。食べきれないといけないのでビールの追加は止め、途中からご飯に切り替え。もちろんご飯でも旨い、…どころかビールを呑んでいなければ確実にご飯は大盛にしていただろう。素敵だなァ。他の客は中華そばを食べている人が多かったけど、きっと旨いんだろうな。お腹いっぱいにして勘定してもらった。(勘定は¥1,350、うちランチは¥750)

 


 

 ↓ 堀崎町にある「日本福音ルーテル知多教会・半田礼拝所」(昭和28年・1953・建造)。雰囲気からヴォーリズ建築なのかなと思ったがそうではないようだ。

 

 ↓ その向かいにある「新美眼科医院旧館」(大正4年・1915・建造)。事前情報で知った渋めの姿とは違い、ド派手なピンク色に塗り替えられたばかりのよう。すごい色彩感覚。

 

 ↓ 堀崎町の路地の奥で気になった建物(建築詳細不明)。公民館か何かかな。古くはなさそうだが、壁面に穴あきブロックが使われていたり、木枠が使われていたり。

 

 ↓ 天王町に建っていた日本家屋(建築詳細不明)。一般住宅にしてはかなり大きく、2階の間もかなりの広さに見えるので他の用途で使われた建物じゃないだろうか。

 ↓ 市街から少し離れた乙川西ノ宮町の小高い場所に建つ「半田ハリストス正教會・イオアン・ダマスキン聖堂」(大正2年・1914・建造)。下見板張りでこじんまりとしている。

 

 ↓ せっかくここまで来たのだからと無理をして「衣浦トンネル」(昭和48年・1973・建造)の自転車歩行者道(無料)を通って碧南方面へ。何と地下11階(ヒーッ、帰りも11階を昇り降りか…)。歩行者用トンネルの先が霞んで見える…。

 

↓ この海の下にトンネルがある(碧南方面から半田方面を眺める)。日本初の沈埋式海底トンネル(地上で造った通路を埋める工事方式)なんだとか。

 


 

お食事の シキシマ

愛知県半田市東洋町2-10

 

( 半田 はんだ シキシマ 敷島 麺類食堂 大衆食堂 食堂 ランチ 中華そば ラーメン 近代建築 衣浦トンネル きぬうらトンネル 洋館 教会建築 ルター )

コメント (2)
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