名古屋駅の太閤口側、駅西銀座で老舗銭湯の熱い湯に浸かり、しっかり汗を流した後に向かったのは、ほど近い中国料理の「富士」。以前からその昭和ルックスな店構えに惹かれていた。創業は昭和57年頃(1982)だとか。この辺りは以前あったアーケードは既に撤去されている。もちろん店先には明るく照らされたサンプルショーケース。ドアを開けると赤い円卓や赤い椅子。そうそう昔の中華料理屋はこの配色だ。年配のご夫婦でやっていらっしゃるよう。テーブル席に座って品書きを眺める。激熱の風呂に絞られたので喉の渇きを癒やすために何はなくともビール、ビール。つまみには「ギョーザ」を。
すぐにビール(キリンラガー大瓶)が用意され、キンキンに冷えた一杯を流し込んだ。「ギョーザ」は小振りなのが8個。軟らかい食感でしっかりと生姜が効いている。追加したのは「レバーニラ炒め」。カウンターの上に貼られた某ラーメン王(←こんな町の中華料理屋にも来るんですね)とやらの、こちらが赤面してしまうくらい下手な字の色紙を眺めながら(笑)、ゆっくりと待つ。レバー(豚)の量は少なめで濃いめ辛めの味付け。ビールとの相性はもちろん言うまでもない。もう少しもやしが多いともっとバランスが良かったかもしれないが。ここで終わってしまうのも悪くなかったが、銭湯後の酒は効くのでこの辺で。(勘定は¥1,600程)
↓ 名古屋市の登録地域建造物資産にも指定されている竹橋町の「金時湯」(昭和3年・1928・建造)◇。番台にはTVドラマのようにお婆さんが座る。モザイクタイル画は脱衣所のみに。木のロッカーの戸にはガラス板がはめ込まれている。浴場はさすがに年季が入ってくたびれているが、風情はたっぷり。客入りも多い。真ん中にタイル浴槽がある定番配置。これが激熱(笑)。慣れてくるまで熱湯に耐え、次第に気持ち良くなってくる。
↓ 昼間にウロウロした時に見つけた門構えも立派な下米野町の建物(建築詳細不明)◇。日本家屋+応接間の洋館。
中国料理 富士
愛知県名古屋市中村区則武2-32-3
( 名古屋 なごや 名古屋駅 駅西銀座 ふじ 中華料理 ラーメン 中華そば ぎょうざ 餃子 ギョウザ 近代建築 戦前 銭湯建築 )