ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

旭家食堂 (2) @岐阜県土岐市

2018年10月20日 | 岐阜県(東濃・老舗)

久しぶりに岐阜県土岐市の麺類食堂「旭家」へ。店の外看板で分かるように「かつ丼」と「中華そば」が有名で、創業は大正13年(1924)。中山道の宿場町毎に特色あるカツ丼が散見出来る東濃地方。こちら土岐市といえば”てりかつ丼”。もちろんこの「旭家食堂」もてりかつタイプのカツ丼を出している。てりかつ丼の”てり”はいわゆるデミグラスソースとも違う独特なもの。もとより決まった定義がある訳でもないので、各店でそれぞれ”てり”の味も違い、食べてしばらく経つと「どんなだったっけ?」とまた食べたくなる習慣性(笑)がある。暖簾をくぐって土間のテーブル席に腰を下ろす。テーブルは3つ、小上がりが2つとこじんまりした店内には先客が数組。テーブルの上のヤカンからお茶を汲み、給仕の女性に「かつ丼」と「中華そば(小)」を注文した。この日は厨房の中も女性(女将さん?)のみのようだった。

店内に額に入れて飾ってある昔の値段表が目に入った。曰く「うどん・そば6銭、しなそば13銭・土岐津飲食店組合」などの記述がある。残念ながら年号が書かれていないが「しなそばはうどんの倍以上か…」なんて感心しながら見ていると、まず「かつ丼」が登場。丼ぶりのご飯の上に千切りキャベツと、たっぷりたれのかかったカツがのっている。たれは濃い色をしていてとろみがついている。ベースは和出汁だろうが、ややケチャップの風味もする”てりたれ”。久しぶりだが旨い。分厚いたくあんをアクセントにしながら掻き込んでいると「中華そば(小)」が運ばれる。ひと回り小さい丼ぶりの「中華そば」は、チャーシュー、かまぼこ、花麩、メンマ、刻みネギ、と”小”にも関わらずフル装備。麺はしっかりと黄色い。スープの色は澄んで淡いが、しっかりと塩の効いた味。こちらもスルスルッといただいた。この店で他の品を注文する時は来るだろうか…。(勘定は¥1,120)

以前の記事はこちら

 


 

↓ 土岐市駅の北側にある「熊谷医院」。残念ながら昭和10年建造の建物は建て替えられてしまったが、屋根を見ると…あ、あの形が残してある!

 


 

旭家食堂

岐阜県土岐市泉大島町3-16

 

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