ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ヴィンテージ・トラブル @名古屋・クラブクアトロ

2019年04月19日 | ライヴ(日本公演)

ヴィンテージ・トラブル (4月16日 名古屋・クラブクアトロ)

ヴィンテージ・トラブル(Vintage Trouble)が昨年に続いて来日。昨年は普通に”名古屋飛ばし”に遭ったので(笑)、名古屋には前回の2016年以来3年ぶり。名古屋パルコ8階のクラブクアトロへ。ここに足を踏み入れたのは何年振りだろう。こんなに小さいハコだったか。前回のダイヤモンドホールが1000人、こちらは500人のキャパシティー。まさかスケールダウンするとは思わなかったが、それでも満員には程遠い客入りだったので次も名古屋は飛ばされるだろう(笑)。しかしもうこんな所で演るスケールのバンドじゃないはずなんだけどなァ。

スカスカのフロアーでハイボールを呑みつつバンドの登場を待つ。客の年齢層はやはりちょっと高め。やっとフロアーが埋まり始めて定刻にバンドが登場。ヴォーカルのタイ(Ty Taylor)は少し痩せたかな。以前のように全員スーツでビシッとという衣装ではないが、相変わらずカッコイイ。意外にもいきなりスローな曲でのスタート。伸びのあるヴォーカルは変わらず素晴らしい。しかしすぐにヒートアップして小さいステージを縦横無人に走り回り、ステージからも飛び出て客席を駆け回り、まだ前半でこんな状態に(↓・イメージです)。

新しいEPの曲は予習してきたが、スローな曲が多く、少し新機軸もあり(故に「Chapter Ⅱ」という名前か)タイがトロンボーンを演奏する場面も。前回居たかどうか記憶にないが、キーボード奏者も加わって音に厚みがあった。結局EPからは4曲程演ったのかな。タイは相変わらず客に普通に英語で話しかけているが、最近の客は英語のヒアリング能力が上がっているのでコミュニケーションも問題なし。昔のライヴはMCになるとシーンとしてアーティストが「ダメだこりゃ」と苦笑する場面がよくあった。ま、彼の場合はそんなに難しい事を喋りはしないが、レスポンスさせたり、強引に一緒に歌わせてしまう力量というか熱量がある。バンドが結成されてからそろそろ10年近くになるはずだが、スタイルは変わらずといったところだろうか。にしても、タイが「”Bomb Shelter Sessions”持ってる人?」「”1 Hopeful Rd.”持ってる人?」ってって訊いていった時にあまり手が挙がらなかったのは…。オイ、みんなアルバムは買おうよ(苦笑)。

さて、今回のライヴも大満足だったかというと実はそうでもなくて…ラストに「Blues Hand Me Down」で締めた頃にはどうしても焼き直し感を感じたのも正直なところ。3年前のデジャヴ。前回のアルバムから早や4年。昨年今年とやっとEPは発売したものの、やはりその間ライヴ以外の露出が少なく、以前あった激しい勢いは落ち着いてしまった。もっとアルバムを出してガンガン攻めてくるかと思いきや寡作で、こちらのもっと聴きたい欲求もしぼみがち。すでにセカンドからそういう雰囲気だったけれど、どうせソウルフルな方向に舵を切るなら思い切ってホーン隊を入れるっていうのも手だと思うし(実際ライヴでのトロンボーンの音色は良かった)、ハードなギター・ロックとソウル・ミュージックの融合という初期の彼らの魅力は、もっともっと引っ張ってもよかったんじゃないか。フル・アルバムが無理でもライヴ・アルバムを発表していれば、クール・ダウンしてしまわずに済んだのだが…。

 

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いしぐれ珈琲 (2) @岐阜県岐阜市

2019年04月19日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜タカシマヤ南地区の再開発に伴って閉店した「いしぐれ珈琲」がさほど遠くない日ノ出町に移転。通りかかったので寄ってみた。すぐ向かいは喫茶「田中家」、両脇には多国籍料理の「ラロトンダ」、ひとつ飛んでとんかつの「清楽」という立地。ガラス面の多い店舗のドアを開けると主人が先客と談笑中。店の中は前よりも広いのでなんだかガラーンとして、豆も並んでいる訳でもないのでどうしたらいいのか分からない。そのうちに先客が退店し、主人が声を掛けてきた。豆を買いに来たことを確認すると「どんなの飲んどるの?」と尋問が始まった(笑)。珈琲豆の種類を覚えるのは自分には無理なので、携帯電話にメモってあった銘柄の国名と地域を伝えると「あー、そこの…、畑は?」と恐ろしくニッチな事を…(苦笑)。正直に「そんなの覚えていない」のと、「今飲んでいるやつと違うタイプのコーヒーを飲みたい」旨を伝え、主人に伝える。相変わらず主人のおしゃべりはその間も止まらない。すごい知識だなァ。自分なんていろんな物の名前が思いだせないことばかりで気が滅入る毎日だというのに…。そして冷蔵庫からグアテマラの「ウェルディナンゴ ラ・ボルサ農園」というのを取り出した。異論も反論も出来るはずがないのでそれをいただいて帰る。

ちゃんと冷蔵庫で保管するように言われていたのでその通りにした珈琲豆を取り出し、ミルで挽いてペーパードリップで落とす。マグカップとドリッパーを温め、ゆっくりと湯を落としていく。粉の盛り上がり(ガス)がすごい。オリーブオイルをたらして塩を振ったバゲットをつまみにいただく。強い焙煎香はなく、すっきりとした味わい。酸味もほどほど。ここの豆の香りは”フルーティー”と称されることが多いようだが、自分にはよく表現出来ない。ま、今回も「ハー、イイカオリダナー」と言いながらガブ飲みするだけだ。毎朝ガリガリと豆を挽く習慣が付いてきた。朝に嗅ぐコーヒーの香りは、近くに横たわる要介護老犬のニオイを一瞬だけ落としてくれる(笑)。(勘定は¥1,000)

移転前の記事はこちら

いしぐれ珈琲

岐阜市日ノ出町1-7

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 柳ケ瀬 やながせ 柳ヶ瀬商店街 オーナーロースターの店 自家焙煎 自家焙煎珈琲 コーヒー 岐阜高島屋 再開発 移転 開店 )

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