高山訪問で早めの昼食に美味しいかつ丼を頂いたあと市内散策を続け、ちょっと麺類でもとわざわざ訪問した郊外の「くぬぎそば」は営業時間に間に合わず振られてしまった。そこで古い建物を探した後に中心部へ戻る。市内を流れる宮川の支流「江名子川」川沿いの空町辺りはとても風情があり、観光客の姿が全く見えないこともあって同じ高山でも雰囲気がちょっと違う感じ。その川沿いにあった蕎麦屋「大黒屋」に入ってみた。暖簾をくぐると奥には座敷があり、こたつの席もあった。古くからある店なのかは分からないが、年配のお母さんを含めた女性3人でやっていらっしゃる。先客はおらず、入口近くのカウンター席に座って、品書きから「ころそば」を選んだ。木の蓋の大釜でそばが茹でられる。
鉢に盛られた「ころそば」は”ころ”なので水で締められていて、上には大根おろし、ほうれん草、刻みネギ、揚げ玉、そして刻み海苔ととても賑やか。少なめのつゆはあっさりとした味付け。手打ちだというそばは細平打ちでのど越し良く、旨い。まずはそれぞれの具材を、そして後からは混ぜながら食べていく。ちゃんと蕎麦湯も出してくれた。とろっとした蕎麦湯を鉢に残ったつゆに落とし、きれいに飲み干す。次は貝柱を使っているという天ぷらの種物を頂いてみたいナ。さて外はまだ冷えているので、近くにあった銭湯に入りに行こう。(勘定は¥750)
↓ 「旧・大八賀村役場」(昭和12年・1937・建造)◇。しっかりと手がかけられているようだが、このむらのある外壁はどうしてこういう色なんだろう。
↓ とても風情のある江名子川沿いにある銭湯「鷹の湯」。営業開始時間が早かったので入ってみた。綺麗に整備されていて、奥の築70年という日本家屋で宿泊も出来るのだとか。風呂は窓が無く小さいが、熱めで薬湯もある。いい湯に浸かって温まることが出来た。こちらの風呂の富士山のペンキ絵は有名な絵師・中島盛夫氏によるもの。
↓ 「鷹の湯」のすぐ近くにあった平屋の建物(建築詳細不明)◇。生活感は無かったが、綺麗に手が入れられていた。何かに使われているのかな。
↓ 江名子川に架かる「東橋(ひがしばし)」(建築詳細不明)◇。デザインがなかなか素敵。一部修復されているが元のデザインをしっかりと残している。
飛騨そば・うどん 大黒屋
岐阜県高山市天性寺町2
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