ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

P-Vine Records Presents "V.V. Slow?" / Various Artists

2019年04月20日 | クラシック・ロック

P-Vine Records Presents "V.V. Slow?" / Various Artists (2007)

ジャケットの本康秀氏のイラストで引っ掛かったコンピレーション盤。あの「P-VINE」の盤だし、ということであまり内容も分からず買ってみた。買った後で調べてみるとDJらがPヴァイン音源から選んで仕立て上げたCDらしい。どうもあのヴィレッジ・バンガード向けに作ったコンピ盤のよう(発売だけ?未確認)。「SLOW?」の名の通り、スローなテンポの曲が中心で、ジャンルは多岐に渡っている。パーラメント(Parliamen)などの知っているアーティストもあるが、ほとんどは名前もよく知らない初めて聴くアーティストばかり。

Pヴァインというレーベルはブルース・インターアクションズ社時代にいくつものブルース系、ファンク系のCDを購入していて、海外で発売された様々な盤も日本でディストリビュートしていたんじゃなかったかな。特にコンピレーション盤では、マニアックな選曲の盤や、大手からは発売されていない魅力的な海外盤をたくさん発売していた。

監修に関わったDJらがどんな人達なのか全く知らないが、収録曲のジャンルは本当に様々で、ラグあり、ソウルあり、ソフトロックあり、レゲエあり、インストあり、カントリーあり、日本のアーティストもあり。どの曲もすごく惹かれるという訳ではないが、流し聴きしていると心地良く、悪くない。昔はどんな音楽でも真剣に情報を吸収しようとしていたが、歳をとってくると肩の力が抜けてこんなダラダラした聴き方も出来るようになった。

 

  •  01 MAD-WORDS / アアア アン ア ラグ
  • 02 PARLIAMENT / Little Ole Country Boy
  • 03 HONEY CONE / Want Ads
  • 04 CHAIRMEN OF THE BOARD / All We Need Is Understanding
  • 05 クレイジーケンバンド / メリメリ
  • 06 JOHN VALENTI / Higher & Higher
  • 07 JIMMY BRISCOE & THE LITTLE BEAVERS / Why Do Fools Fall in Love
  • 08 BIZ MARKIE / Biz in Harmony
  • 09 MACKA B / So Many Things
  • 10 EDDIE "TAN TAN" THORNTON / Theme From A Summer Place
  • 11 PEPE CALIFORNIA / Blitzkrieg Bop
  • 12 THE MICETEETH / salvian melodicca
  • 13 JOHNNY HORTON / Somebody's Rockin'
  • 14 THE TEEN QUEENS / No Other - alternate take
  • 15 二階堂和美 / Lovers Rock

 

 中古店にて購入(¥98)

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おか茂 (2) @名古屋市西区・那古野 (※閉店)

2019年04月20日 | 名古屋(中村区・西区)

4月に入ってからカレーうどんで人気の那古野の麺類食堂「おか茂」が閉店すると耳にした。「名古屋のカレーうどんと言えば…」の問いに必ず挙がる店だし、昼時ともなると客がひっきりなしの繁盛店なので事情は分からないが、残念。自分は足繁く通った訳ではないが衝撃を受けている人も多いだろう。日曜休みの店なので閉店までに行ける日はたった1日しか見つからず、名古屋駅から足早に歩いて店へ向かった。開店時間より少し早く着いたので一番乗りだったが、外で待っているとタクシーが1台駐車場に停まる。運転手さんが出てきて、まだ暖簾の掛かっていない引き戸を開けてズカズカと中へ。そして顔を出して「もう入れるよ。」と自分を手招きした。「!?…」と躊躇するが、戸を開け放して行ったので仕方なしに中へ。無礼にも思えるが、常連客なので勝手知ったるという感じ。それでも店の人はにこやかに「もう少し座ってお待ちくださいねー。」と声を掛けて下さり、運転手さんにも「〇〇さん、ありがとねー。」と優しい。給仕のお姉さんも注文を先に訊いてくれた。たぶん最後の訪問になるだろうが、うどんではなく「カレーきしめん」と、一度食べたいと思っていた「ミンチカツ丼」を注文。定時は過ぎているので、後から来た客も店を覗き込み入ってくる(まだ暖簾は中にある)。カウンター2席、テーブル3つという店なので、自分の座った席も相席になり、あっという間に満席になって待ちが出来た。

年配の夫婦と給仕2人。すでに調理が始まっていたのは近くの会社への出前だったようだ(配達は無し)。すぐに注文者が取りに来て岡持ちごと持って帰っていた。普段は圧倒的に「カレーうどん」「ミンチカツ」の客が多いが、この日は珍しく「志の田うどん」「きしめん」「中華そば」なんていう注文も聞こえる。しばらくして盆にのせられた自分の「カレーきしめん」と「ミンチカツ丼」、それに味噌汁と漬物が運ばれた。カレーを頼んだのでお茶の他に冷たい水を置いてくれるのもうれしい。明るい黄色のカレー餡が”名古屋のカレーうどん”の証。具は揚げ、ネギ、そして「朱板(あかいた)」と呼ばれる縁の赤い蒲鉾と「志の田」と変わらない。ポテッとしたとろみがついていて、塩辛さもあるカレー。薄い断面のきしめんはややゆるめの茹で加減。カレー餡がたっぷりと絡んでくる。初めて食べる「ミンチカツ丼」は、ご飯の上にカットされたいつものミンチカツ、そしてとじ玉子がのっている。つゆは色も味付けもやや濃いめ。このミンチカツは衣(というか肉を包むバッター液)が厚いので、いつものガリガリとした食感は残ったまま。ひょっとするとつゆと一緒には煮込まれていないかもしれない。丼物としての一体感にはちょっと欠けるが、にしても旨いなァ…。濃い赤だしと漬物を挟んで、それに「カレーきしめん」に戻ったりもしてワシワシと食べていった。きしめんの量はさほど多くないのでカレー餡が沢山残るが、ついすくって飲んでしまう。どちらも旨かった。自分と運転手さんが食べ終わり、勘定を済ませると、おせっかいの運転手さんはまだ中にあった暖簾を勝手に出し始めた(苦笑)。

戦後から店を開いたり、引き継いだ方達の年齢は70代から80代。もちろん仕事を辞めてもおかしくない年齢だが、後継者が居ない店も多く、ここのところ知らぬ間に店を閉められていたと知ることも多い。「おか茂」のような繁盛店でもあっけなく閉店とは…。5月から御代が「令和」に変わるとあって、この月末あたりを区切りとして廃業する店がまだいくつも出るのではないかと胸がザワザワ…。(勘定は¥1,330)

以前の記事はこちら

※平成31年4月27日を以って閉店されるそうです

 

手打うどん おか茂

愛知県名古屋市西区那古野1-7-16

 

( 名古屋 なごや 那古野 なごの おかも カレーうどん ミンチカツ メンチカツ 円頓寺商店街 肉の丸小 麺類食堂 大衆食堂 あかいた 閉店 廃業 )

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