ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Eric Clapton : Life In 12 Bars / Various Artsits

2019年04月27日 | サウンドトラック

Eric Clapton : Life In 12 Bars / Various Artsits (2018)

昨年の秋に日本でも公開され、見に行かなきゃと思っていたにも関わらず、知らぬ間に時が過ぎてあっという間に映画館から消えてしまったエリック・クラプトン()の伝記映画「エリック・クラプトン ~12小節の人生~」。そのサントラが発売されていたので購入。彼のアーティスト人生を振り返ったドキュメンタリー映画なので、エリックのみの楽曲ならず影響を受けたブルーズ・アーティスト、所属したバンド、ビートルズ関係、そしてソロ楽曲と、まさに彼の音楽人生を振り返る収録曲となっている(収録アーティスト下)。私生活を別とすればミュージシャンとしては順風満帆だったように見えるエリックだが、70年代は重度のアル中でミュージシャンとしての生活はおろか、命の危険まであったという。ものの話によれば、当時の来日公演時も本人に近寄っただけでアルコール臭く、常に酒が手放せない生活だったとか。それでも彼の場合、手を貸してくれる友人や周囲の理解があったので復帰出来た訳だが、その辺りの事も映画ではきっと触れられているんだろう(観ていないので分からない)。

  • Big Bill Broonzy
  • Muddy Waters
  • Yardbirds
  • John Mayall & The Bluesbreakers
  • Cream
  • Aretha Franklin
  • The Beatles
  • Blind Faith
  • Delaney & Bonnie & Friends
  • George Harrison
  • Derek & The Dominos

それもこれも全てエリックの比類無きギター・テクニックがあったればこそ。数多存在したブルーズに影響を受けた白人プレーヤーの中で、彼が頭ひとつ抜けていたのは、その音楽に対するストイックな性格と流麗な指の動きのおかげ。自分はそんなエリックの音楽に馴染むのに時間が掛かって、クリーム(Cream)やデレク&ドミノス(Derek & The Dominos)はよく聴いていたが、ソロ活動を追うようになったのは随分と後だった。ストーンズ(The Rolling Stones)からロックに目覚めた自分は、某キースと比べて音が綺麗すぎるエリックのギターはなかなかピンと来なかったのだった(笑)。何度か観に行ったライヴで実際にそのギターを聴き、伸びやかで端正な音色に唸らされた。最近のエリックの活動はまさに彼の音楽人生を総括するようなものが多く、かつてのバンドの再演や、ルーツに立ち返ったようなアルバムが多い。なのでこのコンピレーションも”総括する”という意味ではなかなか便利。4曲の未発表曲も収録。「もうツアーはやらない」と発言してからもう何度目かの来日公演も武道館5日公演のみで終了。とんかつの「福よし」にも行けたことだろう(笑)(←エリック曰く「世界で一番美味しいレストラン」)。 DVD買おうっと。

中古店にて購入(¥1,250)

  • CD  (2018/6/8)
  • Disc : 2
  • Format: CD, Import
  • Label : UNIVERSAL
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おとわ屋 @滋賀県高島市

2019年04月27日 | 滋賀県

滋賀県高島市今津町のヴォーリズ建築巡り。昼食は今津ヴォーリズ通りから少し入った所にある食堂「おとわ屋」で。隣は和菓子屋になっていて中は繋がっている。ちょうど暖簾が出たところに店の中へ。土間にテーブル席が4つ並ぶ。杖をついた老齢のお父さんが「どちらから?」と声を掛けて下さる。「おーい、お客さん来はったでー。」と女将さんを呼んだ。調理など全般は女将さんがやられるようだ。壁の紙短冊に和洋麺類色々な品が揃っていて、どれにしようか頭を悩ませていると、お父さんが「カツ丼も旨いでっせ。」と言って下さったのでそれに決定(笑)。品書きに”出し巻セット”なるものがあり、わざわざセットになっているし単品にもあったので、こちらの名物だろうと単品で「出し巻き」を追加した。見慣れない関西地方の昼番組を見ながら出来上がりを待つ。品書きの横に「申し訳ありません。+20円消費税として頂いています」との貼紙が。全部20円?アバウト(笑)。

しばらくして女将さんがお盆にのった「カツ丼」と平皿にのった「出し巻き」を持ってきてくれた。「カツ丼」には昆布と豆の煮物の小鉢や、白菜漬けが付いている。とろっとした玉子とじの「カツ丼」は玉ねぎでなく青ネギが使われているタイプ。東海地方でもごくまれに見かけるが関西地方(特に京都?)に多いようだ。つゆは出汁の強くない家庭的な味付けでたっぷりめ。よく揚がったカツは薄いが丼ぶり一面にのっかっていて、旨い。青ネギのカツ丼には山椒もよく合うので、卓上の山椒も振りつついただいた。「出し巻き」は切られておらず、大きなものがそのまま。出来上がりは家庭的な感じでなかなか旨い。本当はこれで酒かビールでもやれたら最高なんだけれど、そうもいかない。美味しくいただいて勘定してもらった。(勘定は¥1,000程)

 

 


 

↓ これぞヴォーリズという感じの「旧・今津郵便局」(昭和11年・1936・建造)。何よりも素晴らしいのはほぼそのままの形で公開されているところ。ヴォーリズ建築らしい温かみのある建物の雰囲気をたっぷりと味わえる。トイレ(写真下15、16枚目)だってヴォーリズ(笑)。綺麗にしてガワだけ残しました的な近代建築とは説得力が違う。登録有形文化財。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

おとわ屋 (おとわ餅)

滋賀県高島市今津町今津1602-1

 

( 滋賀 しが 今津町 おとわや おとわもち 和菓子 洋食 麺類食堂 大衆食堂 丼物 だし巻き玉子 だしまき 出汁巻玉子 だしまきたまご 近代建築 国登録有形文化財 今津ヴォーリズ通り ウイリアム・メレル・ヴォーリズ ヴォーリズ建築事務所 )

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