Live In Japan 929 Osaka / Led Zeppelin (2018)
レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の1971年の初来日公演が録音されていたのは有名な事実。日本側の要請に対してバンドが色々条件を付け、録音したテープをジミー(Jimmy Page)が確認したところ「音が酷い」と発表を却下され、マスターも持ち帰られてしまったのだとか。このブートレグは最終の9月29日大阪フェスティヴァル・ホールでの公演を完全収録。昔から有名な音源で、この盤はツェッペリンのブートレグ・レーベルの雄、Empress Valley Supreme Discから発売されたもの。音はサウンドボードとオーディエンスのミックス。この日の演奏は”929”として過去に何度も色々なレーベルから発売されているので、自分もいくつかの音源を所有している。たまたまネット・オークションを覗いていたら比較的最近発売されたタイトルが安価で出ていて、酔っ払った勢いでポチッとしておいたら落札出来ていた(笑)。
果たして音源のクオリティはというと、うーん以前聴いた音源の方がメリハリがあったような…。後発だからもう少しいい音になっているのかなと思っていたんだけれど、元音源は同じだろうからそうはいかないか。聴いていると音質差は気にならなくなるが。にしてもこの伝説の初来日公演を3時間超えで収録し(日に日にどんどん演奏時間が長くなっていったのだそう)、こうして気軽に聴けるというだけで素晴らしい。最初こそロバート(Robert Plant)のヴォーカルの調子はいまひとつだけれど、どんどん調子も上がってきて、後半にかけてはメンバー間のケミストリーも最高潮に。まだこの頃のロバートは喉が潰れていないから高音も冴えていていい感じ。これを実際に会場で聴いた人がうらやましいなァ。音源が継ぎ接ぎなので鬱陶しいが、だんだんそれさえも気にならなくなる熱演。にしてもアコースティック演奏を交えつつ3時間超えって、会場で聴いてる方もどっと疲れそう。それを毎日朝までどんちゃん騒ぎしつつ毎晩繰り広げたバンドのスタミナたるや。最近の若いバンド・マンにはとっても無理だろうなァ(←悔しくないのかっ)。
ネット・オークションにて購入(¥990)
Empress Valley Supreme Disc – EVSD 1056~1057