麺類食堂ながら以前に立ち寄って居酒屋使いさせてもらった東陽通の「徳重屋」へ裏を返しに訪れた。この日も昼を過ぎて他の店は中休みで閉まっている時間帯。テーブル席に腰をかけたが、壁の品書きを見るためにもう一度立って冷蔵庫まで。日本酒も列挙してあるが、冷蔵庫内の日本酒のラインナップは品書きのままではないようなので、結局主人に言って選んでもらった。まずは「ばくれん・生酒」(亀の井酒造・山形)。ガラス・コップに注いだのを持って来てくれる。酒肴は「板わさ」と「クリームチーズいぶりがっこ」。
「ばくれん」は生酒だからかやや甘い口当たり。辛口のイメージがあったがこういう酒もあるんだ。「板わさ」は赤縁のカマボコがたぷり9切れ。ちゃんと飾り切りしてあって、わさびを葉っぱの形に盛り付けるところなんざ、ニクイ。「クリームチーズいぶりがっこ」は、いぶりがっこの上にクリームチーズのせかと思いきや刻んだものの混ぜ合わせ。へー、面白い。辛味が結構入っていて辛い。ここの若主人は本当に呑んべえのこと分かってるなァ。通し営業で(※)、色んな酒を集めて、酒肴も充実と、麺類食堂とは思えない使い勝手の良さ。(※最近通しでないこともあります。営業情報は主人のツイッターで。)
酒の追加は「富士錦・純米吟醸ヌーウォー」(富士錦酒造・静岡)。こんな限定酒まであるとは。ちょっと華やかな甘さのある生原酒。これもいい酒だ。酒肴は「玉子焼」を追加。丁寧に焼かれていて大根おろし付き。味付けは少し甘くしてあるが濃くはない。焼いた後、多分巻き簾で整えてあるんじゃないかな。年季の入った居酒屋であるようなこういうひと手間を加えるところがニクイ。いつも流れっぱなしの衛生放送の時代劇チャンネルを眺めながらゆっくりといただいた。まだ麺類に行き着かない(笑)。(勘定は¥2,900)
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