Shadows Kingdom (CD+DVD) / Bob Dylan (2023)
80歳を過ぎてもまだまだ活動意欲が衰えない恐ろしき後期高齢者、ボブ・ディラン(Bob Dylan)。最新作は2021年にストリーミング限定フィルムとして公開された「Shadow Kingdom: The Early Songs of Bob Dylan」と題された映像作品のサントラ。ディランのかつての名曲の新解釈を行った作品で、LAのスタジオで録音されている。参加メンバーはクレジットされていない。ただ、言い辛いが自分が購入したのは実はブートレグ…(申し訳なし)。その映像を観ていないかったので是非観たいと、我慢できずにオフィシャルでないDVDとセットにされた物を購入してしまった。そもそもそんな映像あっての作品なのだから、オフィシャルもDVDとセットにして発売すべきだと思うのだがどうだろうか(←言い訳)。
映像はモノクロで、ジュークジョイントっぽい小さなクラブで演奏しているような雰囲気になっていて、観客(演者)も煙草を吹かしていたりとしっかりと作り込まれている(流石に歌うディランの前であの量の紫煙はないだろうから煙は合成だとは思うが)。演奏はドラムレスなのだが、現在のディランのライヴに通じる雰囲気があり、ディランの歌に演奏が即興で合わせていくといった感じ。4月の来日公演でもディランの姿は暗闇の中のキーボードの向こうにぼんやりと浮かび上がる程度にしか見えなかったが、こうしてカメラの前に立ってギターやハーモニカを持って立って歌うディランの姿には、やはり感動する。それぞれの歌にもしっかりと力が籠っていてじっくりと聴かせる。かっこいい。ハイ、後でちゃんと正規盤も買いますから。
ネット・オークションにて購入(¥1,400)