ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

大甚本店 (6) @名古屋市中区・伏見

2022年05月01日 | 名古屋(中区)

創業明治40年、伏見の居酒屋「大甚本店」へ。母を連れて入って以来だから1年半ぶりくらいにもなるのか。あのコロナ前に激混みだったこちらでさえこのコロナ禍は堪えたようで、クラウドファンディングなんかも実施したという(趣旨が今ひとつよく分からなかったが)。まだ外が明るい開店してすぐの時間(16時)に店内へ。もちろん気の早い客がわんさかと席に着いている。入ってすぐの賀茂鶴の樽の横のテーブルにまだ空きがあったので座らせてもらった。間髪入れず「酒、大きいの、どん燗で」とお願いする。お燗番の女将さんは姿が見えず、主人がやっている。心なしか主人に元気が無いなと思っていると、他の客から主人が体を悪くしていたとの話が聞こえてきた。御歳だものな。その分息子さんが店内を仕切っている。ビニール製の間仕切りが設置され、卓に並んだ惣菜の上にはラップがかけられ、自分で取らずに店員に言って取ってもらう方式に変わっていた。

卓から選んできた惣菜は「小イカの煮たの」と「おから」。大徳利と猪口が届いた。注いだ猪口に口を持っていくと杉樽の香りが漂う。やっぱり最高に旨いなァ、ここの樽酒は。イカとおからをつまみながら次のつまみを考える。ちょっと席を立って調理場の方を見に行くと、冷蔵ケースの上に「茹で蝦蛄」が置いてあったので取って来た。ペリペリと殻を外して生姜醤油でいただく。卓の方では主人が辛そうな姿勢で佃煮を小皿に分けていた。主人に何か訊くと「稚鮎です。小さいのは天然で、大きいのは養殖なんだわ。」とのこと。「それ下さい」と頂いた。自重しながら呑んだので追加のもう1本はお願いせず、勘定してもらった。主人が算盤を弾く。早くビニールの仕切りが取れるといいけれど、まだ当分先の話になるだろうなァ。(勘定は¥2,700程)

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大甚本店

愛知県名古屋市中区栄1-5-6

 

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