ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

打越山茶 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2015年08月08日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市の北の外れにある蕎麦屋「打越山茶」(うちこしさざんと読むのだそうだ)。店は道路に挟まれた三角地にあるのだが、流行りの古民家改造だろうか、木々に囲まれた緑多く風情ある平屋の建物。アプローチも緑に囲まれる感じで、都会から来た人達には山奥の店にでも来たようで、とても贅沢な環境だ。店内は広い板間になっており、座卓が並んでいる。外れた時間とあって客は引けた後のようで少なめ。庭の眺めも素晴らしい。品書きと一緒にラミネートされた雑誌記事(店の紹介ではなく、自己意識改革のようなものも)が置いてあったりするのは、脱サラの人に多いような気がするが、果たしてどうだろう。品書きから「もりそば」を注文した。

運ばれた蕎麦の量はこういう店にしてはやや多めか。少し太めに感じる切りで、しっかり角が立っている。手繰ってみると、プツッとしてやや固めの食感。なかなか旨い。つけ汁は濃いめの辛汁。こちらの量は少なく、いくらどぶ漬けはしないといっても蕎麦の量とのバランスは悪い。山葵と葱、それに大根おろしが添えられている。もりそばなのに小さい天ぷらが3つ添えられているのはなかなか気が利いている。しかしそのうちのひとつが梅干しの天ぷらだった。最近別の店でも梅干しの天ぷらに遭遇したのだが、これを口に入れてしまうと酸味が強過ぎて、蕎麦の風味がとんでしまう。食後だったら問題無いのだけれど…。わざわざ蕎麦と一緒に黒い陶器の急須が置かれたので、蕎麦湯が入っているものだと思ったら、これ、お茶…。間違えて少し猪口に入れてしまった(黒いから中身が何か分かりづらい)。こういうのは一声添えてくれると有難いんだけどなァ。あわてて蕎麦湯を頼んだが、店が広過ぎて1人の給仕では手が回らないのか、かなり時間がかかってしまった。サラッとした蕎麦湯を足して飲むが、元々つゆが少ないので蕎麦湯は不完全燃焼(お茶も入れちゃったしネ・笑)。店の佇まいは素晴しいし、蕎麦もなかなかだったが、何だかちぐはぐな印象になってしまった。次は別の品を頼んでみようっと。(勘定は¥1,050)

蕎麦切り 打越山茶

岐阜県岐阜市打越248-2

( 岐阜 蕎麦 蕎麦きり そば切り 打越 うちこしさざん )


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