季節に合わせて色々な釜めしがいただける岐阜市学園町の食事処「ぼんてん」。そろそろ牡蠣の釜めしがいただけるかなとネットで調べていると…、何とHPに閉店情報が。常連でもないのに閉店を知ってから訪れるのは気が引けるが、都合をつけて訪問してみた。少し離れた駐車場に車を停め、入口への階段を昇る。店内は手前がテーブル席、奥に小上がり席がある。静かな店内で先客は2組程でのんびりとした雰囲気。テーブル席に腰掛け品書きから「カキ釜めし」がいただける「福日和」をお願いした。注文が厨房に通ったが、あまり音が聞こえてこず何となく寂しい感じ。振り子時計の「ボーン、ボーン」という音だけが鳴り響く。先客が勘定する時に高齢の女将さんが「もう今月末で止めるでね。まだ釜めしは美乃壱で食べれますけど。」と伝えていた。やっぱりか…。
しばらくして「福日和」が運ばれた。まずは盆に盛られた、カキフライ、ほうれん草ときのこの胡麻和え、ぶりの照り焼き、赤出汁、香の物、フルーツが届く。カキフライは3つ。千切りキャベツやプチトマトが添えてありタルタルソースでいただく。それらをいただいていると、木製の台にのった釜が運ばれた。木蓋を取るとカキの入った炊き立ての釜めし。湯気にもカキの香りが詰まっている。さっそく小さいしゃもじですくって茶碗によそう。プリッとしたカキが姿を現した。炊き立てでまだご飯がベタッとした感じだが、これはしゃもじを入れて蓋を開けておくと馴染んでいい具合になる。ご飯にもしっかりとカキの風味が移って、旨い。ご飯はやや多めなので、女将さんに言ってパックを貰い(有料)、残りは家に持ち帰った。冷めて味の落ち着いた釜めしが食べたかったこともある。勘定してもらうと女将さんが先客と同じように閉店を説明下さった。「美乃壱はやっとりますでね。」。また岐阜市の名店がひとつ…。帰ってからいただいた冷めてからの「カキ釜めし」も旨かった。(勘定は¥1,800)
以前の記事はこちら (1)
岐阜県岐阜市学園町1-7
※令和5年11月末を以って閉店されました
( 岐阜 ぎふ ぼんてん 釜めし 釜飯 かまめし 萬両 まんりょう 豆腐田楽 でんがく うかご弁当 鵜籠弁当 美の壱 美乃壱 牡蠣 牡蠣釜飯 閉店 廃業 )
ハリーさんのこの記事で、「ぼんてん」の閉店を知りました。
寂しい限りですね。残念です。
ぼくの家族もぼんてんの「釜めし」が好きで、以前は時々おじゃましていたのですが、コロナ禍以来足が遠のいてしまいました。
食べられなくなると、途端に食べたくなるものですね。
美乃壱でもやっているとのこと。
HPを読むと「ぼんてんと美乃壱」は、系列店みたいな感じを受けます。
ハリーさんの「福日和」を拝読して、「カキフライとカキ釜めし」が食べたくなりました。
貴重な情報をありがとうございました。
そういえば先日も用事でネット検索していたら鵜沼の大阪屋さんが12月23日で閉店とのこと。
号外net岐阜市版などでいろいろ見ていると飲食店の閉店が多いみたいですね。
寂しくなる今日この頃です。
自分も先週末お邪魔しました。
大変趣のある建物で、年季の割に綺麗に手入れされてみえるのに閉店は残念でなりません。
しかしコロナの影響か、ここ数年、閉店が信じられない老舗が立て続けに閉店していて寂しいかぎりです。
某サイトで閉店を知る事が多いんですが、思わず声が出てしまう事が増えました。
>途端に食べたくなる
いやホントですねー。こんなことではいけないんですが私もコロナ後は足が遠のいていました。
>美乃壱
女将さんは”姉妹店”とおっしゃっていました。
>鵜沼の大阪屋
そうでしたか、知りませんでした。あそこも歴史ある店ですのでブックマークは
してあったのですが、いかんせん大箱で1人では利用できませんし、都合よく
人が集まる訳でもなく、1度も利用せず終わりそうです。残念。
>老舗が立て続けに閉店
本当にそんな感じがしますねー。もちろん新しい店もどんどん生まれては潰れて
いっているんですが、コロナ禍を過ぎて落ち着くかと思いきや、加速度的に増えて
いっているような気がしてなりません。
飲食関係の方にお伺いすると、完全に外食のスタイルが変わってしまったと仰います。
大勢で交際費を使って飲み食いしたり、新年会や忘年会などの歩留まりの良い会食が
さっぱりだとのこと。コロナ禍の間にバイトの子達は他の業種に行ってしまい、戻って
来ないのだとか。確かに自分の周りでもいまだにそういう会が無期限中止のままに
なっていることが多いです。厳しいですね。
コメントありがとうございます。