穂積の21号線沿いにある蕎麦屋「松琴亭」。こちらを訪れるのは何十年ぶりになるだろうか。蕎麦好きだった両親に連れられて店に入った記憶がある。当時は他で見たことがなかったような大きなかき揚げが印象的だった。よく通る21号線だけれど、大きい看板を見てふと気が向いてハンドルを切り、店に寄ってみた。駐車場には何台もの車が停まっていて盛況のようだ。中にガラスで囲まれた麺打ち場があったのを記憶していたがちゃんとあった(店のレイアウトは記憶と違っていたが)。年配の主人と一緒に厨房に入っているのは跡継ぎだろうか。テーブル席の方で腰掛け、品書きを眺める。さらっと食べたかったのでかき揚げはお預けにして「冷やしたぬき」をお願いした。
しばらくして運ばれた「冷やしたぬき」は、麺の上に青菜、揚げ玉、卵の黄身がのっている。刻みネギとわさびは別皿に。まずは細打ちの蕎麦だけ手繰ってみる。のど越し良く、しっかりと旨い。次は徳利に入った濃いつゆを回しかけて。注意して黄身を潰さないようにしいただく。いわゆる岐阜のソウルフード的なパンチがある風味ではなく、やや上品ではあるが、これもまた旨い。最後は黄身を潰して混ぜていただいた。種物でも蕎麦湯をいただくのが好きなので給仕の女性にお願いすると、ちゃんと徳利に入った新しいつゆと蕎麦湯を持って来てくれた。揚げ玉の油と黄身でコクを増した残りのつゆに刻みネギを足し、蕎麦湯を注いで飲む。次は新しいつゆを注いで…と最後まで美味しくいただいた。(勘定は¥750)
↓ 墨俣(すのまた)町の「美濃路墨俣宿脇本陣跡(安藤家)」◇。実際の建物は明治24年(1891)の濃尾震災の際に倒壊し、現在は近くの寺に山門が残るのみ。なのでこちらはその後、再建された建物だそう。
↓ かつては”夜城園”と呼ばれた遊郭があった墨俣町の路地を散策して見つけた風情のある建物(建築詳細不明)◇。欄干のある2階が広い座敷になっているようなので三業に関係した建物だっただろうか。もう1つ目当てにしていた建物は残念ながら取り壊されて更地になってしまっていた。
↓ 路地にあったちょっと変わった建物「大橋英裕建築アトリエ」(建築詳細不明◇)とその先の路地。かつては料理屋か何かだったろうか。
そば処 ほづみ 松琴亭
岐阜県瑞穂市牛牧1456-1
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