秋晴れの日曜日、早い時間からバイクで犬山市の「博物館・明治村」まで走って、開園してすぐの園内で近代建築散策を楽しむ。汗ばむような陽気で、革ジャンが重くて暑い。ここに来るのは何十年かぶりだが、園内は遠い昔の記憶からそう変わっていない。小さい頃は親に連れてこられ、何が面白いのかさっぱりだったが、近代建築に興味が出来た昨今の意識で園内を歩くと、まさに宝の山。すごい歴史の建物がずらりと並んでいるので、街中で生きている近代建築を見つけた時のような感動はやはり無いものの、壊されて消滅してもおかしくなかった建物を多数移築保存するのはまさに大英断だったことが、この歳になってやっと理解できた。
明治村を出てから向かったのは春日井市にある「えびすや勝川店」。創業は昭和55年(1980)だとかで、もちろん本店は栄のあの店。最近「きしめんスタンプラリー」などが開催されて、この地方に昔からある手打ちのきしめんやうどんを見直す活動があるのは頼もしい。昨今こうした店の数は減っていくばかりのようだが、この地域では当たり前の「手打ち」麺処の文化が、他所の土地へ行くとそうでもなかったりするらしいので、もっと誇っていいところ。こちらの店もそんな先達の情報から「幅広きしめん」を出していると知って、前から訪問してみたかったのだ。
のんびりとした昼下がり、マンションのテナントに入った店に入ると遅い時間なので先客は1組だけ。もうそろそろ中休みの時間かな。まだ大丈夫か確認して並んだテーブル席のひとつに腰かける。お茶は蕎麦猪口で出された。なんかいいね。暑かったし、きしめんを一番シンプルに味わえるので「ざるきし」にしようと思っていたが、品書きを見ても見当たらない。給仕の奥さんに尋ねるとすんなり注文が通った。品書きには「きしめん580円」と載っていて「ざるプラス330円」と書いてあるのだが…ま、いいや。しばらくしてざるきしめんが運ばれる。確かに幅が広く、麺肌はつやつや。つゆは濃いめで葱と山葵が付いている。早速きしめんを手繰る。しっかりと厚みがあるので重量感がある。口に含むとドゥルンドゥルンの期待した通りの食感。旨い。少し山葵を付けたりして楽しむが、幅広の場合、あっという間に麺が少なくなっていくのが寂しい(笑)。この麺なら温かいのや、煮込みでもいってみたいなァ。(勘定は¥850)
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↓ 秋晴れの明治村で撮影した近代建築の風景(写真のみ)
えびすや 勝川店
愛知県春日井市旭町2-19
( 春日井 かすがい 勝川 かちがわ かちかわ 幅広きしめん きしめんスタンプラリー 明治村 博物館明治村 近代建築 レトロ )
寒いのか暑いのか良く分からない今年の晩秋でウェア選びに苦慮しますね
自分の感覚では10℃以下で走るならインナー外しの冬ウェア…
5℃以下ならインナー装着します。
体感は加齢と共に変化しますが( ̄∇ ̄)
【きしめん】と言えば中部地方のイメージがあります。
ハリーさんにWebでご確認頂きたいのですが、群馬県桐生市の【ひもかわ うどん】
これはもはや、【麺の形】をしていません(^-^;)
栃木県在住の私は隣接県であるので、たまに食してます。
もう1つ! 中部地方と言えば【ソースカツ丼】ですが桐生市でもメジャーなグルメです。
エストレアが絶好調であれば、来訪ください。
>【きしめん】
桐生市の「ひもかわうどん」、あの超超幅広麺、一度食べてみたいですねぇ。
きしめんとひもかわうどんのルーツは諸説あるみたいですが、案外同じところ
にあったりして。
>【ソースカツ丼】
私は東海地方在住なので、ソースカツ丼にはあまり馴染みがありません。
東海地方では過去にレポートした岐阜の旧中山道沿いの亜種を除いて、
圧倒的にごく普通のかつ煮タイプで、一部を除いて昔から提供している
店はあまり無いんです(最近の捏造ご当地グルメは別ですが)。
行く機会がなかなか無さそうですが、桐生市がとても気になってきました(笑)。
>エストレアが絶好調であれば
うーん、あのポンコツでは往路120キロくらいが限界です(笑)。