ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

(No Pussyfooting) / Fripp & Eno

2023年01月26日 | プログレッシヴ・ロック

(No Pussyfooting) / Fripp & Eno (1973)

キング・クリムゾン(King Crimson)のロバート・フリップ(Robert Fripp)と元ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のブライアン・イーノ(Brian Eno)が共作したユニットのデビュー作。全2曲、計40分という変則的なアルバム。当時フリップはまだバンドを解散させていなかったけれど、2台のオープン・リール・テープを使ったループに生演奏のギターをのせるという自身が開発した「フリッパートロニクス」にご執心で、このアルバムでもそのサウンドをたっぷりと味わうことが出来る。今でこそ簡単に出来てしまう技術だけれど、当時は磁気テープを使う仕掛けだから操作も大変だったろう。そこにイーノの奏でるシンセサイザーが加わって独特なアンビエントな空間を作り出している。

1973年だから、この音楽が驚きと戸惑いをもって迎えられたことは想像に難くない。自分はこの印象的なアルバム・ジャケットだけは昔から目にしていたけれど、手を出すつもりは全く無かった。イーノを聴きだしたのもそう昔ではないし、いわんやキング・クリムゾンをや。フリップはここで録音された曲をクリムゾンのライヴ前に流すようになり、”サウンドスケープ”としてライヴ前の観客とバンドのライヴを繋げる要素として重要視している。これは現在に至るクリムゾンのライヴでもずっと続けられている。こういうのが物凄く好きかと問われると困るが(笑)、実際にクリムゾンのライヴでは独特の空間を作り出していたし、流していたりすると、ふと気持ち良く聴こえている時があって自分でもビックリする(←何もヤッてません)。

ネット・ショップにて購入(¥650)

  • Label ‏ : ‎ E.G. Records
  • ASIN ‏ : ‎ B000003S26
  • Disc ‏ : ‎ 1

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