Peter Gabriel (Ⅳ) / Peter Gabriel (1982)
ピーター・ガブリエル(ゲイブリエル・Peter Gabriel)の4枚目のソロ・アルバム。彼のソロは正式には4枚目まで全て同タイトルの「Peter Gabriel」なのでややこしいが、もちろんそれは英米でも同じで、この盤は「Ⅳ」としてお馴染み、北米では「Security」というタイトルで発売されたそう。自分は時系列で聴いてこなかったし、リアル・タイムでは次作の「So」からしか聴いていないので、発売当時の彼の位置というか、どういう存在だったかというのに疎いが、後に”ワールド・ミュージック”などと呼ばれる西欧以外の音楽や文化にグッと近づいていた時期になるようだ。
実際に楽曲では原始的でエスニックなパーカッションが目立ち、曲調もいわゆる西欧ロック的なイメージとは離れて無国籍感が強くなっている。ワールド・ミュージックが一般的に注目されるのはもう少し後だったと思うので、ロックの世界ではピーターも先駆の1人と言っていいんだろう。ドラムスはずっとピーターのソロに参加しているジェリー・マロッタ(Jerry Marotta)が担当しているが、プログラミングしたシンセ・ドラム音なども使われているそうだ。次作では明らかに違う方向(よりポップ)の作品となるので、キャッチーな曲は少ないがアルバムを通してピーターの世界観がここに完成したっていう感じ。
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