ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

はやし (2) 岐阜県岐阜市 (※閉店)

2018年02月14日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市領下の「はやし」へ。寒風吹きすさぶ中、駐車場があるようで無い店前の街路樹の間に車をねじ込む。この日の先客はカウンター席に家族連れ。店のおばちゃん達とも昵懇らしく、リラックスした雰囲気で微笑ましい。テレビが点いていない店内にはこの家族とおばちゃん達の楽しそうな喋り声が響く。テーブル席に座って、カウンターの上に貼られた品書きを見るも以前よりも更に読みづらく変色していて、席を立って近くに寄らないと文字が判別出来ないほど(笑)。お茶(冬でもペットボトル冷凍緑茶は健在)を出してくれたおばちゃんに、最初は「焼そば、肉玉子入りで。」と口に出したのだが、その瞬間に何故か気が変わり「やっぱり味噌煮込み、玉子入りで。」と変更。

さほど時間がかからずに小さい土鍋に入った「味噌煮込み・玉子入り」が運ばれた。まずはプラスチックのレンゲでつゆをいただく。さらっとしていて濃くはないが、しっかりと出汁の風味は効いている。一般的な味噌煮込みうどんと違って茹で麺なのでふわっと柔らかい。提供が早かったのもこの麺だからだろう。とても安い値付けなのに、具材は豚バラ肉、ネギ、揚げ、かまぼこ、そして玉子とフル装備なのが嬉しい。とん水に麺を引き上げる毎に具材をひとつづつ配置していただく。早い段階でうっかり玉子の黄身を潰してしまった。土鍋の中でつゆを黄味で濁らせるのが好きではないので、全てすくい出してとん水の中へ。具材も配置し、デラックスなひとくちを早めにいただいた。軟らかい麺でも、これはこれで旨い。(勘定は¥430!)

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はやし

岐阜県岐阜市領下3-18

※令和4年9月1日を以って閉店されました

 

( 岐阜 ぎふ 領下 りょうげ ハヤシ お好み焼 おこのみやき やきそば ヤキソバ 焼そば 中華そば ラーメン みそ煮込み みそにこみ 煮込みうどん 閉店 廃業 )

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乃が美 はなれ @岐阜県多治見市

2018年02月13日 | 岐阜県(東濃)

多治見市をウロウロした雨降りの休日。そろそろ帰ろうかと車を出して走っていると「乃が美」の看板を発見。「ん、あの乃が美?」と車を停めてみた。こちら大阪に本店がある高級”生”食パン専門店の「乃が美」の「はなれ」と称する多治見販売店。支店ではないのは、こちらに工場は無く直送されてくるからのようだ。瞬く間に支店が増え、現在愛知、岐阜にも合計4店舗ある。以前から名前は聞いていたが、買うのは初めて。食パンの入った紙袋とケース以外にはほとんど何も無いガランとした店内。店員は決して愛想が良いとは言えない男性が1人のみ。1斤という単位で売っているのかなと思いきや2斤のみの販売で、値段を見てビックリ(もちろん高くて)。油断した(笑)。

持ち帰ったパンを恭しく開封。もちろんカットしてそのまま口に入れてみる。高級食パンというと、分かり易く甘い風味なのかなと思いきやそう甘くない。肌理はとても細かく口当たりが柔らかい。”耳まで柔らかい”という売り文句だが、最近はその辺の食パンでもそういうものはあるので特に印象には残らない。切る厚みによって印象が違うのは他の食パンと変わらない。やはり少し厚めに切った方が美味しく感じるかな。黙って置いておくと焼かない食パンが大好物の息子に全部食べられてしまう恐れがあるので「残しておけよ。」とクギを刺しておく(苦笑)。試しに焼いてみた。焼き加減はちょっと難しい。風味も特に上がらないので生の方がいいかも。食べ切った後に他の食パンを食べるとしっとり感の違いがはっきりした。次また買うか、うーん、どうかな…(トーストが好きなので)。(勘定は¥854)

 


 

↓ 多治見市の街中では車で入っていけないようなこんな細い路地もまだ健在。

↓ アンティーク、骨董の店「三角屋」(建築詳細不明)。以前何の店だったか知らないが、町屋の入口に円柱があったりタイル装飾されていて面白い。

 

↓ 「KAWACHIYA(旧・川地家)」(本館・昭和13年・1938・建造)。料亭だった建物が現在結婚式場として使われている。

 


 

高級「生」食パン専門店 乃が美 はなれ 多治見販売店

岐阜県多治見市昭和町86

 

( 多治見 たじみ のがみ 乃が美 食パン 食パン専門店 高級食パン 持ち帰り 近代建築 )

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Global A Go-Go / Joe Strummer & The Mescaleros

2018年02月13日 | オルタナティヴ・ロック

Global A Go-Go / Joe Strummer & The Mescaleros (2001)

ジョー・ストラマー(Joe Strummer)率いるザ・メスカレロス(Joe Strummer & The Mescaleros)の2枚目のアルバム。彼ほどのアーティストでもメジャーとの契約は難しかったのか、あるいはわざとそうした道を選んだのか、レコード会社はアメリカのパンク系インディー・レーベルのHellcat Records。クラッシュ(The Clash)にはあれだけ入れ込んだのに、ソロの後、バンドを結成した後はずっと熱が入らなかった。彼のラスト・アルバムもやっと最近になってから聴いた体たらく。きっと活動し始めた頃にライヴを観ていれば違ったんだろうと思うが、フジロックには初回に参加したきりだし、その後来日公演があったのかどうかも知らなかった。

あまりジャンル分け出来ないような曲が多いのは彼らしくロック、レゲエ、ラテンなど様々な音楽を自分なりに消化しているからだろう。所々にダブの手法なども感じられる音作り。ただ全体的には物悲しい曲調が多く、スカッとするロック・チューンは少ない。3「Global A Go-Go」にはあのロジャー・ダルトリー(Roger Daltrey)がヴォーカルで参加している(今まで全然知らなかった)。このアルバムのプロモーション・ツアーに密着したドキュメンタリー映画「Let's Rock Again!」を見たことがあって、彼ほどの名声があっても、ほとんどドサ回りのようなこじんまりとしたツアーにあ然としたものだ。それでもジョーはいつでもフレンドリーで、小さいラジオ局にも出かけてプロモーションに奮闘し、ファンにもとことん優しいのはパンクの頃から変わらない。最後の長尺のインスト曲がジョー自身もプロデュースや、ツアーで参加したポーグス(The Pogues)を思わせる。

 オークションにて購入(¥381)

  • CD (2001/7/25)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Hellcat Records
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三勝屋 @岐阜県加茂郡八百津町 (3)

2018年02月12日 | 岐阜県(中濃・老舗)

仕事で可児方面にいた時に随分と遠回りをしてわざわざ八百津町の昭和8年(1933)創業の老舗食堂「三勝屋」で昼食。店が開いて一番乗りで中に入った。壁にはずらりと地方の地名や相撲取りの名前が書かれたお土産提灯や、芸能人のサイン色紙が並んでいる。いつものように壁に並んだ木札の品書きを眺める。といってもほぼ決め打ちで来ていて、この日の目当てはオムライス。札には「平日のみ可」と書かれている(前から書いてあったっけか?)。厨房から誰も出てこないので、立って「オムライスお願いします。」と声をかけた。すぐに後客が入ってくる。平日なのでもちろん働いている人が多いが、学生諸君のグループもゾロゾロと入ってきた。人数が多いのでこの後にならなくて良かったとホッとする。その頃にはご高齢の女将さんも出ていらっしゃって元気に注文を取っていた。

しばらくして若い衆の手で「オムライス」が運ばれた。楕円の平皿に盛られていて薄焼きタイプなのだがその形がユニーク。両端がキュッとキャンディーのように締められていて、ライスの部分は横に倒れた四角柱といった感じ。何か型を使っているのかな。上からは多めのケチャップがたらされていて福神漬が添えられている。なかなかフォトジェニックなオムライス。さっそくスプーンを入れて口に運ぶ。中はしっとりとしたケチャップライス。最初は良かったのだが、ケチャップの量がかなり多く、上にかかったケチャップもあるので酸味が強過ぎる。昔からこの味付けなのか、それとも今回はたまたまだったのか…。もちろん食べ切ったが、いくら何でももう少し控えめな味付けでないとナ…。(勘定は¥830)

以前の記事はこちら (1) (2

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 ↓ 店のすぐ横にある「熊野神社」(建築詳細不明)。鳥居の向こうには「目隠門」(昭和13年・1938・奉納)があり、龍や獅子が彫られていて、登録有形文化財に指定されている。

 


 

 

お食事処 三勝屋

岐阜県加茂郡八百津町八百津4118-1

 

( 八百津 やおつ 三勝屋 さんかつや パーコー にっぽん全国百年食堂 椎名誠 かつ丼 大衆食堂 麺類食堂 老舗食堂 洋食 ラーメン 中華そば 国登録有形文化財 )

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大脇屋 @愛知県一宮市(2)

2018年02月11日 | 愛知県(尾張)

この日は一宮へ。車をコインパーキングに入れてトランクから折畳み自転車を取り出し、市内をゆっくりと散策。空気は冷たいが天気が良くて気持ちがいい。昼メシは駅の南の大きな通り沿いにある麺類食堂「大脇屋」へ。暖簾をくぐって中に入るとこじんまりした店内には先客が2組。厨房ではご夫婦が立ち働く。前回は丼物だったので自家製麺だという麺類を、とは思っていたが、迷う。結局前に来た時に他の客が食べていて旨そうだった「ワンタンメン」をいただくことにして主人に告げる。座った席から見える厨房の奥では木の蓋がのった大きな釜で麺が茹でられている様子。女将さんは炒飯を炒めているのだろうか、カツッカツッという大きな音が響いている。主人はワンタンの持ち帰り客に茹で方を教えている。ワンタンの持ち帰り、そういうのもあるのか。

しばらくして「おまちどうさま。」と運ばれた「ワンタンメン」は淡い色のスープ。スープは滋味深い優しい味付け。グビグビといけてしまいそう。水面には小さめに切られたチャーシューも3~4枚浮いている。これはしっかりとした歯応えで好み。ワンタンは10個ほど入っていてツルンとした口当たりが心地よい。具は多くないがちゃんと入っているタイプ。旨い。麺は細ストレート。他には刻みネギとメンマ。どれも突出していないがしっかりとタッグを組んでしっかりとあるべきところに収まっているまとまりの良さ。しみじみと旨かった。次はカツ丼か、それとも姿は見ていないが音にそそられた炒飯か。(勘定は¥600)

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↓ 「柳戸ポンプ場(旧・下水道抽水場)」(昭和4年・1929・建造)。簡素なデザインで面白みは無いが、今も現役で使われている。

 

↓ 先達のブログに紹介されていた柳戸ポンプ場の近くにある一般住宅(建築詳細不明)。道路側に門柱があるが、車の向こうが玄関アプローチ。丸窓も見えてとても凝っているようだが残念ながら入っては見ることは出来ない。

 

↓ 本町4丁目の大きな御屋敷の敷地角にある何となく風情がある建物(建築詳細不明)。御屋敷と関係があるのか、はたまた全く別の建物なのか。

 


 

うどん 丼物 大脇屋 (大脇屋本店)

愛知県一宮市新生3-16-12

 

( 一宮 いちのみや おおわきや 大衆食堂 麺類食堂 ワンタン麺 わんたんめん 中華そば ラーメン うどん きしめん 自家製麺 近代建築 )

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ユキ (3) @名古屋市東区・車道 (※移転)

2018年02月10日 | 名古屋(東区・北区)

東海地方独特の鉄板に玉子を敷いたスパゲティー(いわゆる”鉄板スパ”)発祥の店といわれる車道の喫茶店「ユキ」。創業は昭和32年(1957)。以前から周囲は区画整理によって更地が多くなっていたが、いよいよこの店も取り壊しが秒読みになったようだ。近くに移転して再出発することが決まっているらしいが、あの昭和でカオスな店内がそのまま再現されるとは思えず、最期に行っておこうと訪問する。まだ昼食には早い時間で、店はシャッターが半分閉まっていたが何故かその中へ入っていく客も。自分はそれは出来ないので自転車で周辺をウロウロしたりして時間を潰した。建物の裏に回るとさすがに古いなァ(写真下左)。とうとうこれらの並びと公設市場の建物も見納めだ(写真下右)。

 

市場の建物の脇には昔の商店街のブリキ板案内図が掛けてあった(写真下)。飲食店、洋品店、履物屋、薬局、パチンコ、何でもこの商店街だけで揃っただろう往時が偲ばれる。商店街を横切るように東西に通りが造られるようだが、これで商店街の姿は完全に変わってしまうだろう。

店から主人が出てきて幟などを出し始めた。そろそろ正規の開店時間か。喫茶店にしては遅いのは日曜日だからだろうか。オレンジ色のペンダントライトの怪しい光が灯るやや暗い店に入ると既に4組の先客が食事中。早い時間からみな鉄板スパ(こちらでは「イタリアン・スパ」又は「イタリアン・スパゲティ」)を食べている。若い人が多い。亡き先代主人の肖像画の下の席に座り、注文したのは何故か”サイドメニュー”の括りとなる「手作り・ハンバーグ定食」。ご飯は少なめでお願いした。ここに来るといつも「イタリアン」ばかりだったので、違うメニューを頼んだのは初めて。後を継いだ奥さんが調理場を担当し、手伝いの主人が給仕。

しばらくして鉄板にのせられた「ハンバーグ定食」は、「イタリアン」と同様に玉子敷き。横にはスパゲッティーが添えてあり、こちらにもしっかりと赤ウインナーやピーマンが入っているのが嬉しい。ちゃんと粉チーズとタバスコも置かれ、完全にミニサイズの「イタリアン・スパ」だ。ハンバーグは丸い形。ソースはウスターソースとケチャップを合わせたような風味で、これにご飯とワカメの味噌汁、漬物(たくあん)が付く。スパゲティは多くはないものの、しっかりと味わえる量。数多ある鉄板スパを出すお店は玉子の鉄板離れをよくする為なのか油をべっとりと使う店が多いが、こちらは玉子が鉄板にこびり付くぐらいなのがイイ。壁に埋め込まれた三角形のガラス・ディスプレイの中のアフリカっぽい民芸品や無造作に飾られた小物などを眺めながら、熱々のハンバーグとスパゲティを交互に楽しみ、ご飯をかき込んだ。さて、新しい店はどうなるのだろう。(勘定は¥750)

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喫茶 ユキ

愛知県名古屋市東区葵3-17-42

 

( 車道 くるまみち ゆき 喫茶ユキ 鉄板ナポリタン 鉄板イタリアン 鉄板スパ 鉄板スパゲッティー イタスパ 赤ウインナー 区画整理 移転 車道商店街 )

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バロッサ (3) @岐阜県岐阜市

2018年02月09日 | 岐阜県(岐阜)

またまた岐阜市のバー「バロッサ」へ。この日カウンター席はまだ埋まっておらず、すんなり席へ。まずは「ジントニック」を注文。鮮やかな主人の手つきを眺めながら歩き疲れた体を癒す。主人は作ったジントニックを1滴だけ味見しサーヴしてくれる。グラスにはカットしたライムも飾られているが、絞らずにそのままでという事なのでそのまま口にする。旨い!。シンプルなカクテルだが、それだけに味に差が出やすいとも言える。フレッシュライムの爽やかさ、ソーダの口当たり、トニックの風味、それぞれが最高な状態で口に入ってくる感じ。

こちらへは何度か寄らせてもらっているが、初めてリストを眺める。定番のカクテルでも作り方が違っていたりして、それぞれに主人が一言添えていて、短いコメントだがその考えや思いが伝わってくる。思わずゆっくりと読んでしまった。勉強になるなァ(すぐ忘れるが)。後から奥様が置いてくれたチャームはいつものようにサラミとチーズとチョコ。隣の客は県外からの客。わざわざこちらの店に来るために岐阜市内で宿泊するのだそうだ。他人事ながら是非満足してホテルに帰って欲しいナと願う。

まだまだ呑みたいものが山ほどあるが、以前から何かのメディアで見かけ、いつかは呑んでみたいナと思っていた主人のオリジナル・カクテル「ヴェールダンス」を思い切って注文してみた。もちろんすんなりと注文が通り、主人の腕捌きを注視。使っているのはチナール、ブルーキュラソー、グレープフルーツジュース、トニックウォーターとのこと(もちろん見ていてもさっぱり分からないので後で調べました)。ミントやフレッシュ・グレープフルーツも飾られていて賑やか。青く色づいたカクテルは見ためからもっと甘いかと思いきや、すっきりとした口当たりでこれも旨い。次は主人が監修したというクラフト・ジンや、後ろにディスプレイされているフレッシュ・フルーツで何か作ってもらおうかな。(勘定は¥3,240)

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cocktailier BAROSSA (バロッサ)

岐阜県岐阜市金宝町1-12 Port-A 2F

 

( 岐阜 ぎふ バロッサ バーバロッサ バー オーセンティックバー BAR コクテリエ 中垣繁幸 サントリー ザ・カクテルコンペティション ロングカクテル部門 最優秀賞 )

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A Tribute to Stevie Ray Vaughan / Various Artists

2018年02月08日 | ブルーズ

A Tribute to Stevie Ray Vaughan / Various Artists (1996)

スティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughan)のトリビュート・ライブ盤。不幸にして1990年に飛行機事故で亡くなったスティーヴィーを追悼するライヴ公演の音源化。映像を収録したDVDもあり(未視聴)、ちらっと調べた感じではこの豪華な面子には似つかわしくない小さなステージに皆が集まってのハート・ウォーミングなライヴだったようだ。これが公演全曲収録なのかどうか知らないが、モダンなブルーズを語る時に1人も外せない凄いメンバーが集まっている。

自分が80年代頃にストーンズ(The Rolling Stones)のルーツを後追いする形で聴いていたブルーズは40~60年代のシカゴを中心としていて、当時あまり70年代以降のモダンなブルーズには興味が無く、スティーヴィーを聴いたのも一部のヒット曲を除いて随分後になってから。泥臭いブルーズばかり聴いていたので、この辺りのアーティストの流麗なギターにはずっと抵抗があったのだ(もちろんB.B. キングやエリック・クラプトンを含む)。

参加したそれぞれが1曲づつ披露し、その後は全員揃ってのブルーズ・ジャム。ステージを主導した兄のジミー・ヴォーン(Jimmie Vaughan)の音楽はほとんど聴いた事が無かったが、なかなかの演奏と歌声を聴かせる。当時齢(よわい)70だったB.B. キング(B.B. King)は華麗なトーンとまだまだ迫力ある歌声。こういうハレの舞台でいつもつい”おふざけ”を入れてしまうお茶目なバディ・ガイ(Buddy Guy)は相変わらず。ドクター・ジョン(Dr. John)はどんな恰好でステージに上がったのだろう。それだけでもDVDで見てみたくなった。ジャムのお約束で各自がソロを繋ぐとどうしても陳腐なパターンに陥るのは仕方がないところ。 

01 Bonnie Raitt - Pride And Joy
02 Jimmie Vaughan - Texas Flood
03 B.B. King - Telephone Song
04 Buddy Guy - Long Way From Home
05 Eric Clapton - Ain't Gone 'N Give Up On Love
06 Robert Cray - Love Struck Baby
07 Dr. John - Cold Shot
08 Various Artists(*) - Six Strings Down
09 Various Artists(*) - Tick Tock
10 Various Artists(*) - SRV Shuffle

(*)Jimmie Vaughan, Eric Clapton, Bonnie Raitt, Robert Cray, B.B. King, Buddy Guy, Dr. John, Art Neville

オークションにて購入(¥381)

  • CD (1996/8/6)
  • Disc: 1
  • Format: Import, Live
  • Label : Sony
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こもり食堂 (2) @岐阜県多治見市 (※閉店)

2018年02月08日 | 岐阜県(東濃・老舗)

岐阜県多治見市にて。昼にはやや遅い時間だったので喫茶店の洋食をと思って何軒か周ったが、この日は休んでいる店が多くて振られ「こもり食堂」へ。もともとは駄菓子屋から出発して昭和30年代に食堂としてやり始めたんだとか。狭い間口の店だが奥に長く、一番奥が厨房になっている。ご夫婦でやっていらっしゃって、この日の主人は黒のコックコートとベースボールキャップといういで立ち。カッコイイ。以前はかつ丼をいただいたが、この日は「ラーメン・ギョーザセット」をお願いした。表の看板は”中華そば”だが、店内メニューの表記は”ラーメン”。時間が時間なので店内は空いていたが、思いのほか時間がかかってセットが登場。

まずは「餃子」。セットの餃子は5個。自家製のモチっとした皮と、餡に独特の風味がある。ニラはすぐ分かるが、人参やセロリも入っているのだとか。片側にしっかりと焼きめが入り、旨い。そして「ラーメン」。水面には堅茹での茹で玉子が半分と、細メンマ、刻みネギ、そして柔らかいチャーシュー。スープは鶏ガラがベースだろうか。どれだけでも飲めそうなやさしい口当たり。麺は細打ちだが縮れはあまりなく、茹で加減はもちろん軟らかめだがスープとぴったり合って旨い。担々麺を推しているようなので次はそれをいただいてみようか。(勘定¥750)

以前の記事はこちら

 


 

↓ 御幸町の「玉突・末広」(建築詳細不明)。歩いていて何となく艶っぽい所だなと思ったら、その昔この辺りは遊郭(西ヶ原遊郭)だったそうだ。なるほど。

 

↓ 遊郭があれば必ず銭湯がある。「旧・多治見温泉」(建築詳細不明)。以前は門構えや庭木も残っていたらしい。

 

 


 

こもり食堂

岐阜県多治見市本町3-2

※閉店されたそうです(令和5年現在)

 

( 多治見 たじみ こもり こもりしょくどう 麺類食堂 大衆食堂 ラーメン 中華そば 餃子 ぎょうざ ギョーザ タンタン麺 近代建築 遊郭 色街 閉店 廃業 )

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菊井カツ一宮店 @愛知県一宮市

2018年02月07日 | 愛知県(尾張)

一宮市の競輪場の近くにある「菊井カツ一宮店」へ。もちろん名古屋市の菊井町(那古野)にある「菊井かつ」の支店。ただ本店は少し前に営業を辞めてしまったので、残るのはこちらと「黒川店」のみ。近くに競輪場があるのでゲン担ぎで来る客も多いんじゃないかな。こじんまりとした店内はカウンター席とテーブル席。少々雑多な店内には”自転車”ではなく”電車”関係のプレートなどが沢山飾ってある。店の方の趣味なのかな。箸の入ったケースも汽車の形だ(笑)。カウンター席に座り、壁の品書きを見て悩んだ挙句、やっぱりまずは串カツを食べねばならないと「串カツ定食」をお願いした。目の前でさっそく調理が始まる。

そして順次ご飯や味噌汁も用意され「串カツ定食」が登場。揚げたての串カツは5本。冷奴に漬物も付いている。細身の肉に薄めにパン粉が付けられフワッとした衣。カウンターに置かれた深めのステンレスバットに入ったソースを付けていただく(こちらも黒川と同様に「日乃鳥ソース」なのかな)。盛られたご飯は多め。濃い味の味噌汁と串カツだもの、旨くない訳がない。わざと串カツを通してから垂れたソースをご飯の上に落としたりして楽しんだ。実は串カツと迷ったのは「カツ丼」。次は「カツ丼」にしてみよう。(勘定は¥650)

この後の記事はこちら

黒川店の記事はこちら

 


 

↓ すぐ近くにある「旧・日本紡績一宮工場 鋼製耐震煙突(一部)」(明治41年・1908・建造)。繊維産業で栄えた戦前の一宮の紡績工場の煙突跡。これも近代化産業遺産のひとつ。

 

 


 

菊井カツ 一宮店

愛知県一宮市泉2-6-28

 

( 一宮 いちのみや 菊井かつ きくいかつ 菊井かつ一宮店 串カツ 串かつ とんかつ かつ丼 一宮競輪場 近代化産業遺産 繊維産業 紡績工場 )

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