ZU & Co. / Zucchero (2004)
イタリアのアーティスト、ズッケロ(Zucchero Fornaciari)がタイトル通り様々なアーティストとコラボした演奏を集めた編集盤。このアルバムの為にゲストが集まったのではなく、それぞれと演った既発曲を集めた物のようだ。以前から”ズッケロ”という名前は聞いたことはあったが、音楽は全然聴いたことがなかったので豪華ゲスト目当てで買ってみた。にしてもこのゲストの面子の凄いこと凄いこと。ロックからはスティング(Sting)に、ベック(Jeff Beck)に、クラプトン(Eric Clapton)に、ブライアン・メイ(Brian May)など。ブルーズの大御所、BBキング(B.B. King)に、ジョン・リー(John Lee Hooker)、ソロモン・バーク(Solomon Burke)など。ふう。そしてジャンルを超えてマイルス(Miles Davis)に、同郷人とはいえパヴァロッティ(Luciano Pavarotti )とボチェッリ(Andrea Bocelli)まで名を連ねているんだからスゴイ。日本のアーティストがいくら頑張っても、いくら金を積んでも、この面子は集められないだろう。いったいどれほど凄いのか、ズッケロは。
マイルスのミュート・トランペットが寂しく響く01から怒涛の大物ゲストが立て続け。自分は勝手にイタリアの”ブルーズ・アーティスト”だという認識だったので、一聴してちょっとイメージとは違うが、例えばクラプトンが近年演っている音楽だってクラシックなブルーズとはちょっと違うし、ジョン・リーらが晩年に発表したアルバムだっていわゆるクラシック・ブルーズのスタイルとは違うモダンなもの。そんな音に通じるものがある。デビューしたのが80年代で齢30手前と遅咲きだったらしいが、ダンサブルなポップもあり、見かけと違って(失礼)幅広いジャンルのどのアーティストとの共演も違和感がない。しっかりと作品として仕上がっている。一緒にスタジオに入って録音されたのか、別々だったのか興味が沸く。残念ながらイタリア語らしき曲題もあって、どんなテーマで歌っているかも分からないのが辛いところだが、数多の大物と堂々と渡り合う風格は大したもの(←ヨーロッパ、あるいは世界においての彼の認知度を知らずにエラソーに言っています)。
01 Dune Mosse (with Miles Davis)
02 Muoio Per Te (with Sting)
03 Indaco Dagli Occhi Del Cielo (with Vanessa Carlton, feat. Haylie Ecker)
04 Il Grande Baboomba (with Mousse T)
05 Like The Sun (From Out Of Nowhere) (with Macy Gray, feat. Jeff Beck)
06 Baila morena (with Maná)
07 Ali D'Oro (with John Lee Hooker)
08 Blue (lyrics by Bono; with Sheryl Crow or Ilse DeLange)
09 Pure Love (with Dolores O'Riordan)
10 A Wonderful World (with Eric Clapton)
11 Pippo (Nasty Guy) (with Tom Jones)
12 Hey Man (Sing A Song) (with B. B. King)
13 Il Volo (The Flight) (with Ronan Keating)
14 Così Celeste (with Cheb Mami)
15 Diavolo In Me (A Devil In Me) (with Solomon Burke)
16 Senza Una Donna (Without A Woman) (with Paul Young)
17 Il Mare Impetuoso Al Tramonto Salì Sulla Luna E Dietro Una Tendina Di Stelle... (with Brian May)
18 Miserere (with Luciano Pavarotti & Andrea Bocelli)
オークションにて購入(¥215)
- CD (2004/6/8)
- Disc : 1
- Format: CD, Import
- Label : Universal UK