昨日といい、今日といい…寒いくらいですね。
一昨日、東京電力から、7月分の電力使用のお知らせが、届きました。
昨年の11年7月の使用量に比べて、35%も節電できました。
すごい、やればできるじゃない。
この調子で、8月も頑張って、節電していきます!!
今日は、‘きらら'のみかんさんからの情報提供がありましたので、みなさんへご紹介します。
12年4月22日付けの ある新聞からの記事です。
『人工関節で生活改善 ~スポーツを楽しもう~』
☆機能を取り戻す
股関節の軟骨がすり減り、クッションの役目が失われて、骨と骨がぶつかってしまう。
これが痛みの原因であり、変形性股関節症です。
(彦坂記:この表現は正しくはありません、「銀サロ」松本先生の「股関節痛は怖くない!」の読者は、または、
先生のブログの読者は、みなさんご存知だと思います。痛みの原因はほかにあります。)
発症は平均40~50歳。始まりは足がちょっと“変"ぐらいから。
それが長時間あるいは重いものを持って歩く、階段を上ったり下ったりで、足の付け根が痛むように
なってきます。
歩くと痛む足をかばって肩が上下に揺れ、やがて歩くのも困難に。あぐらもかけない。
日常生活に支障をきたすようになり、寝ていても痛みが強いままです。
ここまで進んだら進行期か末期。
保存療法だけでは限界で症状が改善しません。
そんな時の治療法として選ばれるのは?
「人工股関節全置換術であり、最終的な治療」というのは筑波大学人間総合科学研究科スポーツ医学
専攻の宮川俊平教授。専門は股関節治療とスポーツ活動です。
「失われた股関節の機能を取り戻すことができます」
手術後はどうなる?
「股関節の可動域が広がり、痛みもほぼ消えます。歩行も不自由なくできるようになります」
人工股関節全置換術後3ヶ月~5年の調査がいくつかあります。(「変形性股関節症診療ガイドライン」2008年)
以下、術前と比べて。
結果はほぼ一致し、‘患者の生活の質や歩行機能、スポーツ活動、心肺機能、満足度が向上'。
「人工股関節全置換術後、再びスポーツ活動を希望し、実際に楽しむ人も増えてきています」
☆耐用は20年以上
股関節は骨盤と大腿骨をつないでいるところ。
骨盤側の受け皿上のくぼみ(臼蓋)に大腿骨の先端部分(骨頭)が包まれるようにはまっています。
人工股関節全置換術は、傷んだ臼蓋と骨頭を取り除き、人工の臼蓋(カップ)と骨頭(ステム)を置き換えます。
20年前の興味深い報告があります。(日本整形外科スポーツ医学会誌、1992年11月)
対象は76年10月から人工股関節全置換術を受け、術後1年以上経過した90人。
日常生活や家事・仕事・旅行・スポーツ活動を調査。
日常生活動作は、全員が拡大し、行動範囲が広がり、改善しました。
仕事(農作業など中等度の作業)をしている人は51%でした。
スポーツをしている人は8%で、うち小走り程度なら出来る人が38%、ジャンプできる人が18%。
報告者でもある宮川教授は言います。
「70~80年代、人工股関節全置換術後は人工関節のゆるみを心配し、‘大事に使う'こととされ、
動きが制限されていました」
「実際は、仕事でかなりの活動をしている人が半数近くいたこと。スポーツ活動は全体の一割近くだったの
ですが、臨床的には問題なく、軽いスポーツは可能でした」
現在の人工股関節は、材質やデザイン、骨との固定法、手術法など大きく進歩しています。
磨耗もより少なく、ゆるみにくくなっております。
耐用年数も、当初の10年くらいから20年以上に延びています。
スポーツ活動はどこまでやれるのか?
「どんな種目がよく、どのように注意したら人工関節への負担が少ないか。裏付けをもったスポーツ指導と
なると、今も暗中模索の状態です」
(彦坂記:参考の資料が30年~40年前のデーターなので、?ですが、確かに、人工股関節自体がよくなって
動作の何をやっても良い、脱臼しにくくなった機種のため…と言われる病院と…いまだに、正座も和式トイレも
ダメと言われる病院もあり、(術式によって脱臼し易い、あるいは、その人の骨格によってなのか?)
今の人工股関節全置換術の成果、結果は、20年以上経ってからわかる、ということでしょうか。
そして、あきらかに、ジャンプや全力走はできないし、(かといって、人工股関節でなくても、痛みが強ければ
私も出来ないが、50メートルくらいなら、後で痛みが強くなることはわかっているが…
たぶん、私は出来る。だから、私は、車いすにでもならない限り、人工股関節にする気はないのかもしれない。
自然治癒力を信じているし…)
転倒するような危険なことは出来ないわけで…
転倒して、おおごとになったら、どうなるのか、考えただけで、恐ろしい!
☆ゴルフもできる
スポーツ指導の裏付けを検討した試みです。
人工股関節全置換術を15年前に受けた男性(76歳)とプロゴルファーのスイングを501等分のコマに分けて
動作解析しました。
男性の手術は左側で59歳の時。術後1年から定期的にゴルフを始め、15年間で1200ラウンドを回っていました。
動作の解析結果は、男性はプロと比べ“骨盤の回転が半分と少ない、右側から左側への体重移動の程度も
少なく滑らかだった"。
ということは?
宮川教授は言います。
「人工股関節に過度の負担のかからないようなスイングでした。これで十分にゴルフが楽しめることもわかりました」
人工股関節全置換術のスポーツ活動に関するガイドラインが米国で作られています。(米誌「骨と関節外科雑誌」
08年10月1日)
99年版と05年版を比べると、許可または経験者に許可する種目(サイクリング、スキー、テニスのダブルスなど)
が増え、推奨しない種目が減っています。
推奨しない種目で残っているのは強い衝撃が加わるバスケットやサッカーなどです。
いま日本の人工股関節全置換術の実施数は、一年間3万~4万件です。
「人工関節は進歩し、耐用年数が延びています。スポーツは健康を維持するために重要です。
‘動き'を必要以上に制限して人工関節をかばって生活する時代ではなくなってきています」
たしかに、人工股関節全置換術の術後の経過がよく、1年目で低い山の登山を始めた方も
知っています。ダンスつながりで、人工術後 軽いジャンプをしていた、とも聞きました。
でも、人工の術後 こんなはずではなかった、と思われたという方のお話も聞いています。
術後3年間、痺れが残り…やっとよくなったか? とおもったら、7年目だけれど、また調子が
悪くなり、痛みがでてきた… と言われる方も知っています。
人工股関節全置換術は、魔法のようですが、魔法ではない! ということ、まれに、感染症で脱臼で…
苦しんでいる方も何千に一人、何万人かに一人は、いるのは、2012年現在でも…
悲しいですが…現実のようです。 難しいですね…
人工手術を否定しているわけではありません。
誤解しないで下さい。全て、わかっていて、納得して、手術によって、新しい脚になり、明るく
人生を楽しんでいらっしゃる方が沢山いらっしゃいます。
みかんさんも、そうです。両足手術されて、可動域も広がり、歩行もゆれなく、痛みもなく、
旅行に社会活動に頑張っていらっしゃいます。
そんなお姿を見て、本当に喜んでいます。
が… ただ、私は、手術をしたくない、自分の足を残したい、だから、自己管理、自己ケアに一生懸命、
励んでいる、のです!!
温存療法は、果てしなく、努力が要ります。時々、ケアを怠りたくなります。
そして、怠ると、体に出ます。
精神的には、地味で辛い作業かも?? 一生続くし、進行しないとも限らないし、
先は、みえません。
だから、痛みが続くと… たしかに、××ですね。
ほんとうに、酷くしないように、現状維持! こそ、温存の人の〇、okに、 なると思います。
『変形性股関節症に負けないでね!』