台風21号今季最大の勢力の爪痕をまざまざとテレビ画面で見て、おののきました!!
関西方面の方々、さぞ怖かったことと察します。
被害に遭われた方々、お見舞い申し上げます。
今日は、2005年 私が股関節患者になる前から 先天性股関節患者さんと
して、噂に昇って知っていた 有森裕子さんのお話です。
選手 引退後、なかなかメディアに登場されませんが、、
9/2日の東京新聞日曜版の記事になっておりましたので、
また、人工関節術を受けずに保存でいまだ、活躍されているのを知りましたので、
皆さんに勇気を与える と思い 掲載させていただきました。
以下、スキャンした記事と有森さんの言葉です。
『先入観を捨てて壁を越えよう』
有森裕子(スペシャルオリンピック日本 理事長)
スペシャルオリンピックの名称に使われている「スペシャル」という
言葉には私自身の解釈や重いがあります。
知的障害のある人たちがスポーツをするという話になると、一般的に強い
固定観念や誤った先入観があります。
「知的障害があるからある程度頑張ればいいんだ。」
「勝たなくてもいい」とか。
しかし、そうした囲い込みや固定観念がハンディを持った人たちのチャンスを
奪っている気がします。
彼らはスポーツをする「機会 チャンス」があれば、私たちの想像をはるかに
超えるプレーをし、活躍します。
その活躍は、まさにエネルギッシュかつアクティブで、目を見張るものが
あります。
彼らが競技で輝く姿が周りの人たちの常識を打ち崩し、心も変えていきます。
そんな彼らの存在自体、可能性こそが「スペシャル」なんだと私は思っています。
私自身、先天性股関節脱臼で生まれたために他の子どもよりも歩くのが遅れ
今でも両脚の長さが違い、ストレッチでもほとんど前屈することができません。
それでも、2回のオリンピックでメダルが取れたのは、両親をはじめ多くの
人たちがスポーツと出会う「機会」を作ってくれたからです。
知的障害がある人たちは自分で発言したり、表現したりすることが難しいことが
多い。
だから機会があれば障害の有無に関係なく、同じように大きく成長します。
人間にとって大切なのは機会があること。その点を理解し、サポートできる人が
増えていくことでチャレンジする機会が増えていけば、と思います。
今回の愛知大会のスローガンは「超える喜び」です。
ここでいう「超える」は大会の参加者というよりも、普段知的障害のある人と
かかわることがない人へのメッセージだ、と私は思っています。
障害がある人に対して 壁 を作ってしまっている人たちが自ら築いた
壁 を越えてほしいのです。
実際に彼らのプレーに接して知的障害のある人への固定観念や距離感が少しでも
変わり、気づきの場になればうれしいです。
『変形性股関節症に負けないでね!』