天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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追憶2009/昭和の名棋士たち

2009-12-29 23:09:02 | プロ棋士

どの世界も世代交代は世の常ですが2009年亡くなられた囲碁棋士というと、藤沢秀行名誉棋聖、安倍吉輝九段、梶原武雄九段、橋本昌二九段が思い浮かびます。

・藤沢秀行名誉棋聖
秀行師についてはTV・新聞などで頻繁に報じられ、熱血の勝負師、若手育成の伝道師、破天荒な人生など、いろいろな角度で取り上げられました。
周囲で苦労された方々も少なくなかったでしょうが、自由奔放で幸せな生涯と云えるでしょうね。

・安倍吉輝九段
本当に碁が好きで生活のすべてが碁だったようです。新手研究なども有名で、普及活動も精力的でした。

・梶原武雄九段
TVの囲碁解説など独特の「梶原節」で囲碁ファンを楽しませてくれました。勝ち負けより一手の探求に賭けた棋士のように思います。

・橋本昌二九段
関西棋院の闘将、人情味あふれる語り口で碁一筋の雰囲気がありました。

それぞれ個性豊かな昭和の名棋士が世を去りましたが、共通しているのは「囲碁=芸」という精神でしょうか。
中韓の影響で囲碁が競技・ゲームという認識が濃くなってきましたが、日本の伝統文化としての「棋道・芸」の精神を忘れてほしくないものです。

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