中国福建省の厦門市で行われていた2012中国乙級リーグは6月14日に最終第7戦が行われた。
日本から参加している「中日友好チーム」(趙治勲九段、村川大介七段、伊田篤史三段、一力遼二段)は深セン棋院と対戦し、一力二段が初勝利を上げるも他が敗れ勝点を得ることは出来なかった。
7戦の合計勝点は2で個人の勝利数は8勝で、16チーム中最下位に終わった。日本チームは丙級リーグに降格する。
(日本棋院HPより抜粋)
「熱き挑戦、5敗2引分 丙級へ陥落」 「歴史を刻む参戦、苦杯を次なる糧に」
(週刊碁見出しより)
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中国乙級リーグに日本チームは初参戦でしたが、これほどの差があるとは・・・。
9日間で7局というハードスケジュールも初めてでしょうね。
屈辱の丙級降格ですが次回も参加するのでしょうか。個人的には参加してほしいと思いますが、関係者の心中は複雑でしょうね。
「週刊碁」に日本チーム団長の孔令文七段が、日中の勉強法について語っていました。
中国はいい手を捜すよりどこでミスしたか、どこで勝負が動いたかを徹底追及する。そのほうが勝負に直結する。
一方、日本は理想が高く、完璧に打とうという勉強法です。日本の若手棋士は中国の勉強法を肌で感じ、役立ててほしい。
中国で囲碁はスポーツの扱い、囲碁の勉強もスポーツ感覚の特訓方法なのでしょうね。
日本は「伝統・芸」という枠にしばられているのかも知れません。ただ、その精神を排除したら「日本の碁」の良さも消えていきます。
「温故知新」「栄枯盛衰」「臥薪嘗胆」・・・