囲碁入門には、9路盤からスタートするケースが多いようです。
その後13路盤、19路盤とステップアップしていくのですが、どのレベルで移行すべきか迷うところです。
日本棋院発行の「学校指導員ガイドブック」では、「9路盤の目標レベル:21級」、「13路盤の目標レベル:15級」とあります。
また昨年11月の「群馬こども囲碁指導者交流会」では、「9路盤は23級まで」、「13路盤は18級まで」が妥当ということでした。
ただ囲碁教室や学校囲碁クラブにより、その運用は異なっているようです。
早く19路盤に慣れるようにと教えるところもあれば、9路盤・13路盤で順次ステップアップというところもあります。
年齢によっても異なるでしょうね。幼稚園や低学年の子どもには、9路盤や13路盤で慣れることが必要でしょう。
生徒の立場からすると「早く19路盤で打ちたい」と願うでしょうが、9路盤・13路盤で基本を学ぶのが本筋と思います。
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NHK-Eテレで放送中の囲碁フォーカス「13路盤でめざせ初段」、昨年4月のテキストに「なぜ13路盤か?」という内容があります。
要約すると
・碁盤全体の把握がしやすく、状況判断の訓練に最適
・囲碁の要素がギュッと凝縮され、一手の価値がより大きい
・19路盤だと広すぎて漠然としか理解できないが、13路盤だとスムーズかつ簡明に理解できる
・13路盤で学んだことは、すべてそのまま19路盤にも応用できる
ナルホド、囲碁教室ではもっと13路盤を活用してもいいと思いますね。