「月刊・歴史街道」3月号の特集は「エルトゥールル号の奇跡/時を越えた友情」でした。
明治23年、トルコ軍艦エルトゥールル号が和歌山県串本・紀伊大島沖で台風により遭難、地元民の決死の救助で69名のトルコ人を救出(500名以上は死亡・不明)した事件があった。
時は流れて95年後の昭和60年、イラン・イラク戦争の最中、イランに日本人200人以上が孤立。この時、トルコ航空機が撃墜の危険を冒し、自国民より日本人を優先的に帰還させた。
トルコ航空の整備員は「昔、父親に言われたことがある。日本が助けを求めることがあったら、最初に駆けつけるのはトルコだと」「ああ、俺も言われた。日本人に何かあったら、絶対に助けなくちゃいけないと。トルコは昔、日本に助けられてるって、学校の教科書にもあったじゃないか」・・・。
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いい話ですね。この事件のこと、トルコ人の大多数の人は知っているそうですが、日本人はどうでしょう?
残念ながら知っている人は少数派だと思います。不覚にも私も初めて知った・・・。
「恩は忘れない」「困っている人がいれば助ける」、現実は種々の「しがらみ」もあり、難しい面もありますがトルコの人のように単純明快な行動ができればいいですね。
2020年オリンピックに東京が招致を進めていますが、他にトルコのイスタンブ-ル、スペインのマドリードが立候補しています。
新聞の投稿欄に「トルコに譲っては」という意見が載っていました。日本とトルコの歴史上の関係を考えると、「一理ある」と思いますが・・・。
イスタンブールといえば、庄野真代さんの「飛んでイスタンブール」という唄がありました。
エキゾチックなメロディーが、異国情緒を感じさせましたね。
「飛んでイスタンブール/庄野真代」 (1978年)
・作詩:ちあき哲也
・作曲:筒美京平
♪ いつか忘れていった~ こんなジタンの空箱~