こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

湘南移住…職住遠離

2011年05月03日 | 家族のこと
妻の友人夫婦が鎌倉に遊びに来た。このあたりに越してくることも考えているそうで、鎌倉をご案内。

妻の運転で車で駅まで迎えに行こうとしたら、表通りが全く動いていない。これでは最初から鎌倉は混んでいる街、と思われ悪い印象を与えてしまう。急遽、予定を変更して自転車で市内を移動することに。
まずは、由比ガ浜のGROVEで洒落たMTBを借りて、イザ出発。
ただの観光というわけではないので、裏道ばかりを選んで、旧市街の南半分を巡ってみた。

由比ガ浜のあたりは、空が広い。大海老の横から134号に出て、坂の下まで行って引き返す。
山から、鎌倉が一望できるのと一緒で、海からも鎌倉はよく見える。
材木座を通って、あそこに見える逗子マリーナまで行って、小坪漁港で魚を買ってから家に行きますね、と海から見上げて予定を説明。

材木座のあたりはずいぶん家が増えた。10年以上前に子どもを連れて自転車で走り回ったあたり、林のように鬱蒼としていた道路も、木が無くなって妙に明るくなっている。お屋敷が一軒無くなると、家が数軒建つ。家が建つのはいいのだが、きれいな庭が無くなるのは残念だと思いながら、我が家も一軒が二軒に分裂したのだから同じか、と思う。
大潮の時期ということもあり、和賀江島が広い。漁船が入っているのを初めて見た。

人もたくさん来ていて、思い思いに楽しんでいる。
子供たちが小さい頃は毎週のように来ていましたが、最近はまったく来なくなりました、などと友人夫婦に話す。
楽しい時間というのはあっという間に過ぎ去ってしまうものだ。

小坪漁港の魚屋さんに行くが、すでに12時前、魚はあらかた売れてしまっていて食べたいようなものはない。生しらすだけ買い、134号の下の道を通って、鎌倉市内に戻る。



時折、顔に雨粒を感じる曇天というのに、若宮大路は人の波。とても自転車で進めるような状況ではない。
大佛次郎邸の横の道に逃げこんで家に戻る。

生しらすをポン酢醤油で食べはじめ、丸七で手に入れた蛤と鯛を焼いて皆でつつき、よもやま話をしていれば、あっという間に夕暮れ時。デザートはお土産にといただいたレ・ザンジュのケーキ。
いささか酩酊してしまいながら、ナイトと一緒にお見送りに。


段葛、桜のあとは、躑躅が満開


妻が島森書店で雑誌湘南スタイルを購入したら、特集がなんと「湘南移住」。今日の記事のタイトルにしてみた。
移住というほどでもないが、都内から妻の実家のあった鎌倉に移り住んで、かれこれ15年にもなるかとあらためて認識する。記事の一つに、”通勤時間”があり読んでみると30分以内の人が半分近く。私のように1時間半を超える人は1割にも満たない。朝の東海道や横須賀線の混み方を見るともっといるように思っていたが、意外と、職住接近なのか、とちょっと裏切られた感じ。もっとたくさんの人が通勤に時間をかけているかと思っていた。アンケート対象は誰なのだろう、疑問も持ってしまう結果だ。

それはさておき、人は人、毎日の職場との往復に3時間以上をかけてきた15年あまりの私の人生、私にとってプラスだったのか、マイナスだったのか。この先もこの生活を続けていいのか、そろそろ潮時なのか。悩みは尽きない。