大学生になった息子、それなりに家に居着かないようになった。
部活に、遊びに、デートに、アルバイト。まあ、19歳といえば大人なので何をしても勝手で、危ないことさえしなければ何も問題にはならない。
だが、大学には自宅から通っており、多少は家族の一員という自覚は持って欲しいとも思う。
(下宿代がかからないという点で、親孝行だという考えがあるのは承知している)
そんな息子、年末年始はとくに忙しかったようで、妻のおせち料理の手伝いも大掃除もそこそこに、出かけていってしまった。
こんな息子に対して、コロ健、ずいぶん腹が立った。
もちろん、息子の年の時は浪人(一浪)していたとか、大学に入ったらそれこそ家にいなかった(自宅生)というようなことは棚に上げてのことであり、よく考えるとまったく理不尽な話なのだが、それは仕方ない。人間、自分には極端に甘く、自分以外には厳しい。
かといって、変に言い返されて、私の過去が明らかになってしまっては、やぶ蛇である。ということで、一日のうちわずかに顔を合わせる食事の時間、ぶすっとした顔で、冷たくあしらっていた。
子供に対して意地悪をするというのも、自分の了見の狭さが嫌になる。
休日が並んだ年末年始、とくに年明けにそんなことをしていたら、私の態度の変化をうすうす感づいていた妻に、そのことを咎められた。
「だって、ただ家にいりゃあいいってもんでもないだろう。食事の時だけ一緒にいて、後は寝るだけ。なんて、許しておける?」といったら、
「私はそれでもいい。
家族みんなで食事ができるのなんてあと少しなんだから、そんなこと、気にしちゃダメよ。
一緒の食事だって、あと何回できるか、考えてみて」
といわれた。
たしかに、子供たちが私たちから離れはじめているからこそ、こういうことになるわけで、それにいちいち目くじらを立てているようではどうしようもない。
自らのけつの穴の小ささにつくづくあきれた。
部活に、遊びに、デートに、アルバイト。まあ、19歳といえば大人なので何をしても勝手で、危ないことさえしなければ何も問題にはならない。
だが、大学には自宅から通っており、多少は家族の一員という自覚は持って欲しいとも思う。
(下宿代がかからないという点で、親孝行だという考えがあるのは承知している)
そんな息子、年末年始はとくに忙しかったようで、妻のおせち料理の手伝いも大掃除もそこそこに、出かけていってしまった。
こんな息子に対して、コロ健、ずいぶん腹が立った。
もちろん、息子の年の時は浪人(一浪)していたとか、大学に入ったらそれこそ家にいなかった(自宅生)というようなことは棚に上げてのことであり、よく考えるとまったく理不尽な話なのだが、それは仕方ない。人間、自分には極端に甘く、自分以外には厳しい。
かといって、変に言い返されて、私の過去が明らかになってしまっては、やぶ蛇である。ということで、一日のうちわずかに顔を合わせる食事の時間、ぶすっとした顔で、冷たくあしらっていた。
子供に対して意地悪をするというのも、自分の了見の狭さが嫌になる。
休日が並んだ年末年始、とくに年明けにそんなことをしていたら、私の態度の変化をうすうす感づいていた妻に、そのことを咎められた。
「だって、ただ家にいりゃあいいってもんでもないだろう。食事の時だけ一緒にいて、後は寝るだけ。なんて、許しておける?」といったら、
「私はそれでもいい。
家族みんなで食事ができるのなんてあと少しなんだから、そんなこと、気にしちゃダメよ。
一緒の食事だって、あと何回できるか、考えてみて」
といわれた。
たしかに、子供たちが私たちから離れはじめているからこそ、こういうことになるわけで、それにいちいち目くじらを立てているようではどうしようもない。
自らのけつの穴の小ささにつくづくあきれた。