こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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よりよく生きるにはどうしたらいい?

医療を哲学的に考える(8)・・・医療者による”手助け”

2014年01月25日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
前回(「患者の願いはなにか」)で「医療者による”手助けということ”の意義について考えてみたい。」と書いたので、今回はその続き。

最近、がんをきらずに治す。ということが話題になっている。
慶応義塾大学の近藤誠先生がそのようなことを提唱して、最近では「医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法」と言うような本を出版されている。近藤先生の本を読む気はないし、それに対する反論についても読む気はない。要するに、これらの議論に参加する気はない。



医者が行っていることというのは「”直前の状態に戻すという”患者への手助け」にすぎないと考えたのだが、要するに怪我をして血がドクドク出ているのを止めるというようなことであり、そのような医療は必要なものといえる。だが、それ以上の医療は必要か、ということだ。

結論から言えば、放っておけば3ヶ月で死んでしまうとすれば、がんに対する治療も必要である。
それが医療というものである。
医療には患者と医療者が登場し、厚生行政を行う人そして医療現場がある。

それぞれの立場からいろいろな人がいろいろと勝手なことをいって、収拾がつかなくなっている。
そして、不肖コロ健、残念ながらどこから切り込んでいけばいいかよくわからなくなってしまっている。



でも、今年の目標の一つは、『医療を哲学的に考える』を完結させる。である。ここでくじけてはいけない。
そこで、次回から系統立てて考えてみることにする。
しばらくのあいだ、この話題を続けますが、よろしくお付き合いください。

心機一転
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