人生において挫折の経験があるかないかが話題になることは少なくない。
「人間、一度や二度の挫折を経験していなくちゃダメだ」なんていうことを言う人もいるが、ただの失敗ということだけではいけない。
挫折とは、言い方を変えたら”自分の思い通りにいかなかったこと”にすぎない。自己中心的でわがままな人なんか、ある意味挫折だらけだ。
挫折とは、それを踏み越え取りこんでこそ意味がある。それができた人にしか、挫折についてうんぬんかんぬん語る資格はない。
だが、挫折を乗り越え、取りこんだ人にとって、挫折は挫折ではなくなっている。だから挫折について語ることはないかも知れない。
さて、私はどうだろう。自分では挫折の多い人生だと思っている。
そんな私はこれまでに経験した多くの挫折を乗り越える努力をし、それらを取りこんで来ただろうか?
それともわがままから出た不満と挫折を取り違え、自分勝手な気持ちに取り込まれ、流されるままに、不平ばかりを募らせてきただろうか?
日々何かにつけて感じる不平不満や不安感、そういったものは皆自分勝手な気持ちから出てきているのかも知れない。だからこそ挫折を含め、人生を全て受け入れるということが大切になる。
私には自分がこれまでに経験した挫折を本当の意味での挫折と言う資格はないかも知れない。けれども、今からでもこれまでの挫折を乗り越え、取り込む気で新しい人生を始めたい。そうして、これまでの多くの挫折を本当の意味での挫折だったと言えるようになりたい。
努力の先に挫折があり、挫折の先に努力がある