まだ、新婚の頃のクリスマスイブ。妻も私も仕事が終わらなくてお互い家に帰り着いたのは夜の10時ごろとなった。
それぞれの職場から自宅に帰りつき、顔を見合わせて「クリスマスイブでも、一人で電車に乗っている人って、結構いるんだね」など同じことを言ったことがあった。電車は結構空いていて、確かに一人で乗っている人が目についた。もうバブルは崩壊していたけど、余韻は残っていた。今思えば、無茶苦茶な言い方だったけど、恋愛至上主義のような時代だったから出たような言葉だった。
子供はまだいなくて、二人でクリスマスケーキを食べた。
結婚して2年ぐらいは子供を作らないでいた。妻も仕事が忙しかったということもあったし、子供にあまり興味が持てなかった。それでもやがて、子供を授かり3人、4人でクリスマスを祝うようになった。でも、まず兄がクリスマスイブに出かけるようになり、今年は娘もいない。二人ともどこかでクリスマスパーティーとのことで、久しぶりに妻と二人で過ごすクリスマスイブとなった。
つい昨日のよう