こういう時は気をつけなくてはいけない。
師走に入って、あれこれ忙しいからといってそれを言い訳にイライラするようなことがあってはいけない。
12月というと、1年を気持ちよく納めようという忘年会がいくつかあるというだけで、忙しくなるが、これに通常どおりの研究会だの何だのが挟まりこむ。冬のこの時期は小規模の学会、研究会が多い。話は逸れるけど、昔(私が参加するようになるずっと前)、薬屋さん持ちで宴会込みでやってもらっていたんじゃないかと思えるような研究会もあったりするが、そんなのは日をずらしてもらえないかと思ったりする。
病理学会が毎年集めている剖検データの提出も終わって、各病理医はほっと一安心だけど、仕事が減るわけではない。12月は年末年始休みと天皇誕生日があるので、意外と休みが多い。だから、手術の件数も増えるので、病理診断が必要な検体数も同じように増えるということになる。私の勤務先も、診断件数はすでに1万件を超えているが、今年はどこまでいくのだろう。それとは別に、病理学会の抄録締切もある。大抵の学会は春から初夏にかけて年次総会があるから演題を出そうという医者はどの科であっても結構忙しいということになる。
だからといって、忙しさにかまけて周りに当たるようなことはあってはならない。こういう時だからこそ、忙しいみんなのためにできることは何か?ということを探さないといけないのだ。
仕事で何かことを成す、ということは勝手気ままにやっていたら、案外できるかもしれないが、一人の天才に振りまわされて不幸になる多くの人がいてもいいのか、とも言える。多くの天才が世に出て、今の世界が築かれてきたのだけど、産業革命を経て核兵器が開発されその脅威に晒される今の世界が果たして真に幸せであるかなんて、誰にもわからない。
以前は、ブログの中で忙しいということを強調しているようなこともあって、読者の方に心配されることもあったけど、年をとったせいか今はどこか醒めて、気ぜわしそうにしているだけの私を横から見ている別の私がいる。多少成長したということなのかもしれない。それはそれでいいことなので、その、横から見ている別の私を大事に育てて、家庭や職場の空気が少しでも和やかなものになるように努めてみたいと思う。
まずは体調管理から