岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

近所の苦情 その後

2009-08-01 09:14:31 | 地域包括支援センター
当ブログで、テレビ騒音の話を書きました。

その後の様子を伺わなくてはならない時期になってきたので(10日経過)、
騒音元の一人暮らしの方を訪問した。
他の訪問の途中ということもあり電話なしの訪問になった。

勝手口で声をかけたが応答なし。鍵がかかっている。
外出されていると思い家を後にした。

その足で、騒音の相談をしていただいた方を初訪問した。
門札を見て、ノックをし、応対に出られた方に、自己紹介し、訪問理由を説明した。
玄関先で、その後の様子をお聞きしようと思っていたのだが、
「どうぞ、上がってください」と1階の居間で話をすることになった。

テーブルに座ると、窓越しに目の前に、騒音元の家が見える。
間には幅10mくらいの田圃があるだけだった。

このご家庭は冷房を使われないということだが、田圃があることで涼しい風が入る。
そして、騒音も入ることになる。

ご主人が2階から降りてこられる。自宅でも仕事をされているようだ。

騒音の様子をお聞きすると、対応した日から直ぐに騒音は収まったとのこと。
しかし、その後、少しずつ音が大きくなったとのこと。
直接、話をされてはいなかった。

(予想された経過だった)

耳元スピーカーやイヤホンの提案をいただいた。
ありがたいことです。
ただ、これはなかなか有効な手段にはならないことが多い。

直接の対応が難しくなったら電話をください、と話して家を辞した。
この際に、「今日は留守なようですね」と話すと、
「そうですか?」と首を傾げられた。

そうか、在宅かもしれないと、利用者のお宅を再度訪問した。
勝手口の窓から、声かけをした。
いらっしゃった。

テレビはスイッチが切ってあった。
相談先の家を訪問してきたことを伝えた。
「どの家ならー?」と聞かれた。
裏の家だと話した。

「最近は夜ははよう切るようにしている」
「あまりテレビ見んようにしている」

ちょっと、テレビをつけさせてもらう。
音量は、25くらい。
この方の耳では、この音量では聞こえないのかもしれない。
かなり気を使っておられる。

「補聴器の補助を受けたいじゃが。どうしたらええんかな」
この方は目の障がいがあり、手帳をお持ちなのでおおよその手順はご存知だ。

耳の診断書がいる。指定医を探す必要がある。
申請種類を揃えて持ってきますと話して辞した。

その足で福祉事務所の窓口に行く。
指定医を調べて、申請書類も受け取る。
もちろん、診断料はいる。
これが問題だ。

翌日、再訪問し指定医通院方法を話し合う。
診断料の話もする。
「診断料の話はわかる。でも次に年金が入るまで1万5千円で生活せんとあかん」

次の年金支給は、8月15日。

その後に行きましょうか、と話す。

次の課題が。

「これもようわからん」と、後期高齢者医療保険料の用紙を見せてくれる。
この話はややこしい。よく相談を受ける。

「としよりには無理じゃ」

わたしもようわかりませんが、そんなことを言ったらお終いだ。
このことは一緒に郵便局にいって片付けました。

後は、補聴器が役に立つか。
8月に続きます。

※内容は一部変えています。ご了承ください。

※写真はデイサービスの作品。

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4 コメント

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集音器 (どりーむ)
2009-08-01 11:21:13
高齢者の方にとって、テレビというのは、見るものと同時に、聞くものでもあるのだな~ともも思いますね。

やはり、テレビの音量を上げてしまう方で、補聴器ではなく、集音器を試しててみてOKだったという方を知っています。
値段も、補聴器ほど高くはないのですが、医療機器ではないので、助成がきかないのがネックです。
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集音器 (岩清水)
2009-08-01 12:19:58
ドリーム様
アドバイスありがとうござます。
補聴器にこだわらず探してみます。
難聴で困っているのは私の親も同様ですので、
実物を見ながら、検討したいと思います。
ご本人の希望もあり、実際に試してみるということが
必要ですが、街中に出かけることも大変ですね。
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長短いろいろ・・・ (どりーむ)
2009-08-01 12:36:01
そういえば、ワイヤレスでテレビの音を飛ばして、自分の体の近くで音が聞ける・・・というものもあるとききました。
いずれにしろ、何がしの金銭が必要となり、だめだっら返却・・・っていうわけにはいかないので、難しいですよね。
今は、ネットで探す、注文するという方法もありますが、それは、「私たち」の手段でもありますものね。

こういった苦労を、というか、こういうことの寄せ集めが「生活」だということを、今、雲の上から一時的に降りてきている人たちが、どこまで感じ取ることができるでしょうか。
そういう人を探したいです・・・。
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生活について (岩清水)
2009-08-01 15:57:00
若いときにはなんなくできることが、
高齢になると出来ない。
今、困られているのが行政から送られてくる書類ですね。
ほとんどが支払いが関わっているなのです。
こえが文章がわかりずらい。制度が複雑なこともあります。
高齢者の方が行政に電話しようとしても、電話して質問する内容がわからない。
私も行政の各課をはしごして、だんだん頭にきてしまいます。
このようなことは、なかなか理解できないでのかもしれませんね。
もちろん、雲の上にいる人にも。
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