連載3になってからやっと本題に入ります。かなり気力を使いましたので今後の展開が憂慮されます(-_-;)
イベントの定員が50名となっていたので教室ひとつでちょうどかなと思っていたのですが開けてびっくり玉手箱でした。
(後からなんと120名と聴きました!)
教室2つ分と別教室でモニター画面鑑賞も。
この満員状態、とても50名とは思えません。スタッフの皆さんも大変だったことでしょう。
四國五郎さんも人気がありますが、やはり杉浦圭子さん人気との相乗効果でしょうね。
ガタロさんによるアートポップ(造語)の前で。
裏面は日本国憲法 前文
さすが準備・企画・構成力のNHKで在籍ウン十年のキャリアですね。
実はNHKの特技の中に臨機応変対応力ということがあると思うのです。
スケジュールをしっかり管理するのですが、それが突如変更になる場合がままあります。速報などが入る場合などです。
その対応力が「半端ない」と出演者(ツンさん、ちょんまげ隊長)から聞きました。
ということで何が起こっても大丈夫です。対応できます!
ライブが始まってしまいますとモニター投影のため暗くしてしまいますのでその前に「お言葉」です。
”ヒロシマの羅針盤”ろうどくライブのスタートです。
まず”ヒロシマの羅針盤”とは?
この記事に経緯が書かれています。杉浦さんも研修を経て家族伝承者となりました。こちらです。
現在38名の方が活動されているそうです。
『わが青春の記録』四國五郎より
四國五郎さんが幼少年期を過ごした故郷であるこの地について書いた文章です。
今もこの地に住み続ける参加者の皆さんの琴線に触れる朗読です。
「反戦平和の詩画人 四國五郎』四國光より
~はじめに 戦争への怒り
「戦争を起こす人間に対して、本気で怒れ。」
「戦争は自然災害ではない。必ず、特定の極めて少数の人間が決断することに寄った引き起こされる。その行為だけは、人間として絶対に許してはならない。これは人間としての大原則だ。父の人生は、この執念のような、ゆるぎない信念に支えられていた。」
「戦争はあっという間にやってくる。気づいた時にはもう遅い。結局、戦争をしないためには、ちゃんと世の中を知り、選挙で『戦争をしない政府』を自分たちの手で選び取るしかない」
※『反戦平和の詩画人 四國五郎』四國光著 藤原書店 2023年 はじめに(2~3頁)より
杉浦さんがこの個所を読まれていないかも(私には撮影中にお話を聞き取るという能力はありません(-_-;))
杉浦さんはNHKを退職されてさらにこころが自由になったように思えました。
お父さんとのツーショット。新聞記事にもあります。こちらです。家族伝承者として活動です。
『原爆詩集』峠三吉より 「八月六日」
朗読された内容とは異なると思いますが詩集の「序」と「八月六日」を掲載します。青空文庫より
序
ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ
八月六日
あの閃光が忘れえようか
瞬時に街頭の三万は消え
圧おしつぶされた暗闇の底で
五万の悲鳴は絶え
渦巻くきいろい煙がうすれると
ビルディングは裂さけ、橋は崩くずれ
満員電車はそのまま焦こげ
涯しない瓦礫がれきと燃えさしの堆積たいせきであった広島
やがてボロ切れのような皮膚を垂れた
両手を胸に
くずれた脳漿のうしょうを踏み
焼け焦こげた布を腰にまとって
泣きながら群れ歩いた裸体の行列
石地蔵のように散乱した練兵場の屍体
つながれた筏いかだへ這はいより折り重った河岸の群も
灼やけつく日ざしの下でしだいに屍体とかわり
夕空をつく火光かこうの中に
下敷きのまま生きていた母や弟の町のあたりも
焼けうつり
兵器廠へいきしょうの床の糞尿ふんにょうのうえに
のがれ横たわった女学生らの
太鼓腹の、片眼つぶれの、半身あかむけの、丸坊主の
誰がたれとも分らぬ一群の上に朝日がさせば
すでに動くものもなく
異臭いしゅうのよどんだなかで
金かなダライにとぶ蠅の羽音だけ
三十万の全市をしめた
あの静寂が忘れえようか
そのしずけさの中で
帰らなかった妻や子のしろい眼窩がんかが
俺たちの心魂をたち割って
込めたねがいを
忘れえようか!
朗読詩「ひろしまの子」四國五郎
画集を紹介されました。建物疎開の作業中の犠牲者の数に茫然とします。
平和公園の傍に広島市女の慰霊碑があります。まさに建物疎開の作業中の被爆でした。
昨年、平和公園から宇品港まで歩いてみました。こちらです。原爆投下当時をこころに描いて。
実は朗読詩「ひろしまの子」四國五郎が探せません。辛うじて反戦詩画人・四國五郎にありました。スクショです。
追記 こちらの詩ではないでしょうか。
朗読詩 ひろしまの子 四國五郎
あなたの隣を見てください ひろしまの子はいませんか
あなたが街を歩いているとき
あなたの横を ひろしまの子が ならんで歩いていませんか
バスの横にすわって ひろしまの子が あなたを見つめていませんか
あなたが よろこぶにあふれ 歌いたくなるようなとき
あなたが なにもかも うまくゆかず うち沈んでいるとき
あなたを 穴のあくほど見つめている ひろしまの子がいませんか
〈一部〉
「原水爆禁止世界大会1980広島」1980年8月6日 広島県立体育館にて朗読
※『反戦平和の詩画人 四國五郎』四國光著 293頁
『野の花診療所の1日』徳永進より「カントリードクター」
谷川俊太郎さんの詩
「ののはな」
はなのの ののはな
はなのな なあに
なずな なのはな
なもない のばな
踏まれても 踏まれても
春になれば 力強く
美しく咲く 野の花
生きていれば きっといいことがあるから
ささやかな日々の幸せを大事にしようよ・・・
「イマジン」ジョン&ヨーコ作 自由訳 新井満
イマジン
ぼくは
イメージすることにしたんだ
・・・
そうしたら
心が自由になって
新しい世界が見え始めたんだ
最初はむずかしそうだったけど
やってみたら
意外にかんたんなんだよ
※著作権の関係か ネットでほぼ出てきません。ですから合っているかどうかわかりません。
しかし、いい訳だと思います。
NHK広島放送局
《市民の手で原爆の輪を》プロジェクトの紹介です。
最後は
日本国憲法 前文
朗読です。
なんと素晴らしい風景でしょう。みなさんが日本国憲法の前文を凝視し黙読をしています。
くわなし小学校で日本国憲法を学んだ頃のような新鮮な気持ちが蘇ってきたようでした。
お話玉手箱。杉浦圭子さんライブ 終わります。
お読みいただきありがとうございました。
ウクライナとガザを救え!