岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

佐藤一斎のことばに、考え込む。

2010-10-19 21:22:11 | 社会福祉の源流

江戸末期の儒学者の『言志四録』の中から

「老人は気乏し 人の気を得て以て之を助くれば 蓋し一時気体調和すること 温補薬味を服とするが如きと一般なり」  

(現代訳)
老人は元気が乏しいものであるから、人の雰囲気を得て、これを助けてあげれば、気分と体との調和がとれて元気づく 
このことはちょうど、ゆたんぽや補温剤を飲んで身体を温めるようなものだ


これは、斎藤孝著「最強の人生指南書―佐藤一斎『言志四録』を読む」の中にありました。
そうとういい加減な孫引き(私が)ですが、やはりそうなんだなと思いましたね。

高齢者の一人暮らしは、昔から大変つらいことなんだ。
高齢者の方々は、人の湯たんぽが必要なんだ。

いつも時代にも通じる思い。
高齢者に寂しい思いをさせる現代は やはり つらい時代なんだ。

考え込んでしまった。


※六甲山に沈む夕日

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