恐ろしい映画です。
海戦は航空機や船舶の中で闘うため、逃げ場がありません。
航空機も戦艦も下手をするとすぐに「棺桶」に変わります。
ミッドウエイ海戦は、日本が連合国を攻撃した1941年12月8日(日本時間)からわずか半年後に戦われました。
この海戦でアメリカは大勝利、日本は大敗北となり、戦況は大きく変わります。
太平洋戦争は開戦当初は日本軍が大躍進するのですが、それもたった半年のことだったのです。
その間に戦線は南太平洋の島々まで拡がってしまいました。
米国は、真珠湾の奇襲攻撃で戦艦等が壊滅的な打撃を受けてしまいますが、出航していた航空母艦は無傷でした。
しかし、日米の海軍戦力は圧倒的に日本が優位に立っており、このミッドウエイ海戦に敗れるようなことがあれば、
ハワイもとより西海岸まで攻撃されるのではないかと米軍は危惧していました。
今から思うと日本軍にそこまでの余力があるとは思われないのですが、米軍はそこまで追い込まれていたのです。
この映画は、真珠湾奇襲攻撃から始まります。
徹底的に破壊されるのですが、この敗北が「リメンバー・パールハーバー」として米国民を鼓舞してしまいます。
もちろんプロパガンダに利用します。
「日本は無茶苦茶する野蛮な国」であり捕虜になったら拷問・虐殺されると恐れられています。
実際、この海戦で捕虜になった将兵は殺されています。
映画のシーンにも出てきます(場面設定は違いますが)。
残念ながら、日本軍の捕虜に対する処遇はとてもひどいものでした。
(国内の歴史をみても戦国、幕末、明治とひどいものです。19世紀までは外国と大差ないかもしれませんが、20世紀に入ってもまだひどいことをしています)
ミッドウエイ海戦についてはwikiをお読みください。
読んでから映画を観ると理解が早いです。
読まずに映画を観ると、全体の流れが把握しずらいと思います。
ただ、実はwikiを読むのも大変です。論文です!
映画を観てから再度wikiを読むという復習も効果的です。
↓ 艦隊の展開、日本軍左青ライン 米軍右黒ライン
映画『ミッドウェイ』のwikiはこちらです。
この映画にも出てきますが、ミッドウエイ島でジョンフォード監督がドキュメンタリーを撮影していました。
その映像がこちらの記事の中にあります。
いろいろと思うところはあります。
水雷機で航空母艦に急降下爆撃をする怖さは尋常ではありません。
対空砲火がすごいです。
この場面を観るだけ戦争なんかとんでもないと思います。
戦艦で待ち構えるのもとんでもなく怖いです。
戦争なんかするものではありません。
最後に日本版のポスターです。
日本キャストが載っています。
↓ 中国語版です。
日本人キャストは載っていません。
右端のアジア人は中国人です。映画に登場します。
米国や中国語圏では昨年に上映しています。
製作費の3倍は売り上げています。
今日の映画館も満席でした。もちろん収容人数の半分ですが。
日本でも相当な収益が期待できるでしょう。
お読みいただき有難うございました。
※情報戦は日本は米国の相手にもなっていません。今も続きます。