岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

島根県から山陽地方はどう見えるのか。島根原発差止訴訟原告団長 芦原康江さんの言葉。

2014-07-23 07:30:04 | 原子力発電
島根原発のジモトから芦原康江さん(島根原発1、2号機差止訴訟原告団長、松江市議会議員)が来岡され、
「脱原発をめざす仏教者ネットワーク岡山」の講演会とデモがありました。
岡山市内の蔭凉寺(いんりょうじ)の講演の後、参加者が岡山駅まで法螺貝の響きに導かれて歩きました。
その後は、ビラ配りと芦原さんによる訴えがありました。

中国地方唯一の原発は、島根県松江市にあります。
合併前は鹿島町でした。
鹿島町が原発立地自治体だったのですね。

その鹿島朝は町ぐるみで買収されました。



日本国中にこのような住民の感覚を麻痺させるような金のバラマキをしている。
気分が悪くなるような人を喰ったようなバラマキである。
しかし、福島での被害を見れば、このような金額で割が合うはずはない。
また、一円も受け取っていない近隣自治体までが避難を余儀なくされた。
まったく割にあわない。
その上、影響は我々人類にとっては永久と行っていいほどの将来まで続く。

私たちは、国や電力会社がどのように弁をろうしようが、福島原発の惨事の事実の前にはもう再び騙さるることはないと思った。
しかし、すでに風化が始まっている。
放射能は風化しないが、人の記憶は風化する。

島根原発の特異性は、県庁所在地立地だということ。
立地審査指針では、



松江市は人口の大きな都市ではないというのだろうか。

データには当然のことながら、中国電力という文字が並ぶ。
常日頃、この会社の電力を受けている身であるということが心に痛い。

島根原発の電力は、島根県で使用しているわけではない。
中国地方の電力は、岡山や広島という山陽側が大量に消費している。

まさに、福島と首都圏の構図だ。
頭のなかでは理解していても、差止訴訟原告団長に切々と話されると、今まで感じたことのないような心身の震えが起こった。

同じ構図は、若狭と京阪神の間にも。
京都南部に自宅のある私は、そこでも同じ構図だ。
しかし、心の痛みは観念的だった。

「山陽側の人々のために」と言われた言葉はショックだった。
あなたも加害者でしょと、言われたと感じた。
その通りなのだ。
130km遠方の話ではない。
私自身の話だ。




つづく。




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